ロング・トレイルは登山道やハイキング道、林道などをつなぎ合わせた距離の長い自然歩道を宿泊しながら、自然や地域の人とのふれあいを楽しむ。欧米では盛んで、アメリカでは全長約3500キロのアパラチアン・トレイルが知られる。
公開中の映画『ロング・トレイル!』は、じいさん二人が柄にもなく重いリュックを背負って3500キロに挑戦する話し。食うに困らず優雅な毎日がつまらなくなったシニアのインテリ男が突然、家族が止めるのもかまわず悪友をさそって出発する。この悪友が酒と女に目がない人生を送って刑務所生活も長かった不良老人。
対照的な人生を歩んだジイサンとジイサンのかけあいと珍道中が面白い。ロバート・レッドフォードとニック・ノルティ。
horohorokai_2014年7月上旬~2010年11月投稿分
2016年8月12日金曜日
2016年8月11日木曜日
いい話だ・・・・逸徳
ひさしぶりの投稿だが、西沢さん「褌子」のペンネームはやめたのかい。いいと思うよ。
夏はいろんなことがおこる。物語の曲がり角の季節。褌子さんの投稿はなかなか読ませる。いい話だなあ。 とにもかくにも山本さんは自己の物語を修復して、アイデンティティをとりもどしつつある。単純に祝福していいと思う。
さてさて、我が家は女房とその母とおいらの3人高齢者世帯だったが、89の義母が7月はじめに末期の肺がんを宣告された。で、本人も入院はいやがるし、年が年なので積極的治療は行わず、静かに自宅で最期を送らせることにした。そして昨日午前に永眠。幸いにもほとんどの家族が回りにあつまることができて、みんなで旅立ちを見送れた。本人は最後まで、意識は鮮明で、前日の夜など歩いてトイレに行こうとしたぐらいである。昔の女は意志が強い。
で、生と死と、思うことはいろいろあるがそれはまたゆっくり報告する。今夜が自宅通夜で明日が本葬だが、すざまじい猛暑。それでもみんな黒い服を着るのかなあ。これじゃあおばあちゃんの付添が二三人いっしょに旅立ちかねない。 まいった。もう汗をかいてる。
夏はいろんなことがおこる。物語の曲がり角の季節。褌子さんの投稿はなかなか読ませる。いい話だなあ。 とにもかくにも山本さんは自己の物語を修復して、アイデンティティをとりもどしつつある。単純に祝福していいと思う。
さてさて、我が家は女房とその母とおいらの3人高齢者世帯だったが、89の義母が7月はじめに末期の肺がんを宣告された。で、本人も入院はいやがるし、年が年なので積極的治療は行わず、静かに自宅で最期を送らせることにした。そして昨日午前に永眠。幸いにもほとんどの家族が回りにあつまることができて、みんなで旅立ちを見送れた。本人は最後まで、意識は鮮明で、前日の夜など歩いてトイレに行こうとしたぐらいである。昔の女は意志が強い。
で、生と死と、思うことはいろいろあるがそれはまたゆっくり報告する。今夜が自宅通夜で明日が本葬だが、すざまじい猛暑。それでもみんな黒い服を着るのかなあ。これじゃあおばあちゃんの付添が二三人いっしょに旅立ちかねない。 まいった。もう汗をかいてる。
2014年7月1日火曜日
4~6月の読書 ・・・褌子
7月になった。秘密保護法につづいて、こんどは集団的自衛権の閣議決定を今日するという。いやな時代になりそうだ。きょうは一日、国会周辺、官邸前の抗議行動に参加しよう。
さて、4~6月に読んだ本を忘れないうちにメモしておこう。
石川達三『蒼氓』 ブラジル移民のはなし。昭和10年の第一回芥川賞を太宰治や高見順をおさえて、『蒼氓』が受賞した。石川達三はわかいころ、勤評闘争あつかった『人間の壁』を読んだことを覚えている。あとは南京攻略部隊の『生きている兵隊』中国人虐殺のリアルな描写がある。『金環食』『傷だらけの山河』は映画で見た。読んだことないが『青春の蹉跌』とか『結婚の生態』『四十八才の抵抗』とかこの著者は実にネーミングがうまい。
念願のショーホロフ『静かなドン』は長い長い大河小説なので読んだり中断したり、まだ三分の一くらいか。無理して読むことないなあ…なんて思いながら寝床でだらだらと読んでいるが何故が投げ出しかねる魅力がある。
知り合いの山形県人から藤沢周平の作品風景を訪ねる旅に行こうとさそわれた。先年、鶴岡の藤沢周平記念館に行ったことを思い出した。すすめられて『又蔵の火』『春秋山伏記』『海鳴り』を読んだ。『海鳴り』は老境にかかった商人のはなしで商売の苦労、家族とのぎくしゃくなどけっこう身につまされる。
清張は『十万分の一の偶然』『死の発送』『時間の習俗』『屈折回路』いずれおとらぬ面白さ。清張ワールド。たいして村上春樹は一冊も読んだことない。どうも食指がうごかない。むろん食わず嫌いであろう。逸徳さんは春樹ワールドがどうしたこうしたと去年柳生さんの弟の美深にいったときにしきりにいっていたが…。猫跨ぎさんに紹介された小澤征爾と村上春樹の音楽対談はなんとか読んだがあまり記憶に残らない。
清張だが『犯罪広告』『歯止め』『微笑の儀式』『生けるパスカル』『骨壺の風景』など「黒の様式」の短編集などはあっというまに読める。わたしは『理外の理』がみょうに印象に残ったが、女房は『金のかかりすぎた縁談』がおもしろかったといっていた。ふーん。読むのは二回目だが、出世作『西郷札』『ある小倉日記伝』はやはり傑作だと思う。西郷札はテレビにもなった。たしか前田吟、
大岡昇平『長い旅』
津村節子『紅梅』
シュリーマン『古代への情熱』
作者の名前は忘れたが『ベルリン陥落1945』
ローレンスなんとかの『宇宙誕生の前には何があったか』は勢いこんで読み始めたがすこし読んで投げ出した。翻訳がよくないと思った。妙にひねった文章。村山斉『宇宙になぜ我々は存在するのか』のほうがずっとわかりやすい。
いちばん感動したのは茨木のり子『歌のこころに生きたひとびと――与謝野晶子・高村光太郎・山之口貘・金子光晴』かもしれない。
みた映画は『ミツバチの大地』『世界最果ての通学路』
むかし読んだ吉村昭『落日の宴 勘定奉行川路聖謨』のなかに、プチャーチン提督のディアナ号が難破し、伊豆の戸田で新造船してロシアに送り返す話がでてくる。戸田(へだ)の港の突端につきだした松林のなかの古い記念館(深海生物博物館といっしょになっている)を6月はじめに訪ねたのも有意義であった。かつてロシア大使も訪れて日露友好の博物館になっている。戸田は日本の西洋式造船技術発祥の地なのである。
千葉の御宿海岸にも難破したメキシコ商船を地元漁民が救済した記念碑がたっている。
たしか和歌山にもオスマントルコの軍艦が熊野灘で難波したときに漁民が命がけで海に飛び込んで乗員を助けた記念碑がたっていたと思う。
日本庶民の美質がでている。
アメリカの戦争に自衛隊をだして闘わせるという安倍首相式のやりかたでは日本人はこれから海外旅行でも思わぬ危難に遭うことがあるのではないか。ばかのことをする首相だ。得意満面の貌もどんどん下劣になってきたように思うが。
・・・・・
いま読み出したのが林芙美子『放浪記』 観たことないが森光子の芝居で有名だが原作の味はまた別。桜島にいったら芙美子の銅像がたっていたな。
あとは『物語 史記』(山崎純一訳編)も。史記のなかの一番しられた話は李陵。中島敦『李陵』は傑作なので未読のかたにはぜひすすめたい。(中勘助『銀の匙』とかよかったなあ)
司馬遼太郎のペンネームは司馬遷にはるかに遠いという意味だそうだ。
古事記も日本書紀も現代語訳でごく安直にすませることにした。
さて、4~6月に読んだ本を忘れないうちにメモしておこう。
石川達三『蒼氓』 ブラジル移民のはなし。昭和10年の第一回芥川賞を太宰治や高見順をおさえて、『蒼氓』が受賞した。石川達三はわかいころ、勤評闘争あつかった『人間の壁』を読んだことを覚えている。あとは南京攻略部隊の『生きている兵隊』中国人虐殺のリアルな描写がある。『金環食』『傷だらけの山河』は映画で見た。読んだことないが『青春の蹉跌』とか『結婚の生態』『四十八才の抵抗』とかこの著者は実にネーミングがうまい。
念願のショーホロフ『静かなドン』は長い長い大河小説なので読んだり中断したり、まだ三分の一くらいか。無理して読むことないなあ…なんて思いながら寝床でだらだらと読んでいるが何故が投げ出しかねる魅力がある。
知り合いの山形県人から藤沢周平の作品風景を訪ねる旅に行こうとさそわれた。先年、鶴岡の藤沢周平記念館に行ったことを思い出した。すすめられて『又蔵の火』『春秋山伏記』『海鳴り』を読んだ。『海鳴り』は老境にかかった商人のはなしで商売の苦労、家族とのぎくしゃくなどけっこう身につまされる。
清張は『十万分の一の偶然』『死の発送』『時間の習俗』『屈折回路』いずれおとらぬ面白さ。清張ワールド。たいして村上春樹は一冊も読んだことない。どうも食指がうごかない。むろん食わず嫌いであろう。逸徳さんは春樹ワールドがどうしたこうしたと去年柳生さんの弟の美深にいったときにしきりにいっていたが…。猫跨ぎさんに紹介された小澤征爾と村上春樹の音楽対談はなんとか読んだがあまり記憶に残らない。
清張だが『犯罪広告』『歯止め』『微笑の儀式』『生けるパスカル』『骨壺の風景』など「黒の様式」の短編集などはあっというまに読める。わたしは『理外の理』がみょうに印象に残ったが、女房は『金のかかりすぎた縁談』がおもしろかったといっていた。ふーん。読むのは二回目だが、出世作『西郷札』『ある小倉日記伝』はやはり傑作だと思う。西郷札はテレビにもなった。たしか前田吟、
大岡昇平『長い旅』
津村節子『紅梅』
シュリーマン『古代への情熱』
作者の名前は忘れたが『ベルリン陥落1945』
ローレンスなんとかの『宇宙誕生の前には何があったか』は勢いこんで読み始めたがすこし読んで投げ出した。翻訳がよくないと思った。妙にひねった文章。村山斉『宇宙になぜ我々は存在するのか』のほうがずっとわかりやすい。
いちばん感動したのは茨木のり子『歌のこころに生きたひとびと――与謝野晶子・高村光太郎・山之口貘・金子光晴』かもしれない。
みた映画は『ミツバチの大地』『世界最果ての通学路』
むかし読んだ吉村昭『落日の宴 勘定奉行川路聖謨』のなかに、プチャーチン提督のディアナ号が難破し、伊豆の戸田で新造船してロシアに送り返す話がでてくる。戸田(へだ)の港の突端につきだした松林のなかの古い記念館(深海生物博物館といっしょになっている)を6月はじめに訪ねたのも有意義であった。かつてロシア大使も訪れて日露友好の博物館になっている。戸田は日本の西洋式造船技術発祥の地なのである。
千葉の御宿海岸にも難破したメキシコ商船を地元漁民が救済した記念碑がたっている。
たしか和歌山にもオスマントルコの軍艦が熊野灘で難波したときに漁民が命がけで海に飛び込んで乗員を助けた記念碑がたっていたと思う。
日本庶民の美質がでている。
アメリカの戦争に自衛隊をだして闘わせるという安倍首相式のやりかたでは日本人はこれから海外旅行でも思わぬ危難に遭うことがあるのではないか。ばかのことをする首相だ。得意満面の貌もどんどん下劣になってきたように思うが。
・・・・・
いま読み出したのが林芙美子『放浪記』 観たことないが森光子の芝居で有名だが原作の味はまた別。桜島にいったら芙美子の銅像がたっていたな。
あとは『物語 史記』(山崎純一訳編)も。史記のなかの一番しられた話は李陵。中島敦『李陵』は傑作なので未読のかたにはぜひすすめたい。(中勘助『銀の匙』とかよかったなあ)
司馬遼太郎のペンネームは司馬遷にはるかに遠いという意味だそうだ。
古事記も日本書紀も現代語訳でごく安直にすませることにした。
自衛隊・・・猫跨ぎ
自衛隊は世界有数の軍隊であることは論をまたない。軍隊が仕事のない若者の取り敢えずの行き先だったのは、古今東西を問わないだろう。有体に言って何処の国でも失業率を下げるのに大いに貢献しているのも事実だろう。難しい事言わなくても常識では。
そういう社会は悪い、変えようという議論はこの際、措いておく。百年河清を待つ話だから。
安部、竹中が格差社会を招来して、結果として自衛隊を強化して、さあ、戦争しようというのは、ちょっと牽強付会ということではないか。
昨今の集団的自衛権は違憲であるとの論を聞く度に、そしてこれが蟻の一穴だという論者の話を聞く度に、この自衛隊の存在をどう考えているのか何時も不思議に思う。もはや、象の一穴があいているのではないか。もうぼろぼろになっている憲法の違反を言い立てているのは不思議な光景に思えるが。自衛隊違憲論から総ざらえの議論をやって欲しいものだ。
そういう社会は悪い、変えようという議論はこの際、措いておく。百年河清を待つ話だから。
安部、竹中が格差社会を招来して、結果として自衛隊を強化して、さあ、戦争しようというのは、ちょっと牽強付会ということではないか。
昨今の集団的自衛権は違憲であるとの論を聞く度に、そしてこれが蟻の一穴だという論者の話を聞く度に、この自衛隊の存在をどう考えているのか何時も不思議に思う。もはや、象の一穴があいているのではないか。もうぼろぼろになっている憲法の違反を言い立てているのは不思議な光景に思えるが。自衛隊違憲論から総ざらえの議論をやって欲しいものだ。
2014年6月30日月曜日
新自由主義的徴兵制 ・・・褌子
■ 新自由主義的徴兵制=経済的徴兵制ともいう ■
ベトナム戦争のあとアメリカは徴兵制を廃止。選択的徴兵制とか試行錯誤をかさねながら今はいちおう志願制によって膨大なアメリカ軍をなんとか維持している。(できれば日本など同盟国の青年に肩代わりしてもらいたいと念願しながら。げんに米韓同盟のもとベトナム派遣の韓国軍は五千人戦死)
要するに新自由主義の経済政策で極端な貧富の差をつくりだせば、食い詰めた貧困家庭の青年たちが軍隊に自然と集まってくるというのである。とはいってもイラク戦争で三千人もの米兵が戦死したので、兵隊集めに苦労している様は、マイケルムーア監督『シッコ』にもくわしい。(イラク派遣の五万人の米兵のなかに上下院議員の子弟はひとりもいないではないか!と、ただひとりブッシュの戦争に反対し続けた女性下院議員がいましたね)
日本の自衛隊はむろん志願制であるが、私には新自由主義的徴兵制がすでにしかれているように思えてならない。小泉・竹中コンビによって格差社会がつくりだされ安倍政権によって、さらに貧しい青年たちが大量に政策的につくりだされている。自衛隊にはいれば飯がくえる、免許など資格もとれる、いちおう公務員らしいから親も安心してくれるかもしれない・・・。
千葉の幕張メッセで「にこにこ超会議」というのが五月にあって、わたしもみに行った。平均年齢20才くらいの数万人もの若者たちで熱気むんむん。
私の目をひいたのは共産党の出店ブースの百メートルくらい離れたところに、自衛隊と在日米軍が若者たちをいっぱい集めていたことである。大きな戦闘ヘリがあって、陸上、海上、航空自衛隊の制服を着てはカッコいい現役自衛隊員と肩を組んでキャアキャアと楽しく写真をとっているのである。息子さん娘さんにどうぞとわたしにも美麗な入隊勧誘パンフをくれた。
そうか、戦時体制はこんなふうに、ニコニコしながらやってくるんだなあ。
ベトナム戦争のあとアメリカは徴兵制を廃止。選択的徴兵制とか試行錯誤をかさねながら今はいちおう志願制によって膨大なアメリカ軍をなんとか維持している。(できれば日本など同盟国の青年に肩代わりしてもらいたいと念願しながら。げんに米韓同盟のもとベトナム派遣の韓国軍は五千人戦死)
要するに新自由主義の経済政策で極端な貧富の差をつくりだせば、食い詰めた貧困家庭の青年たちが軍隊に自然と集まってくるというのである。とはいってもイラク戦争で三千人もの米兵が戦死したので、兵隊集めに苦労している様は、マイケルムーア監督『シッコ』にもくわしい。(イラク派遣の五万人の米兵のなかに上下院議員の子弟はひとりもいないではないか!と、ただひとりブッシュの戦争に反対し続けた女性下院議員がいましたね)
日本の自衛隊はむろん志願制であるが、私には新自由主義的徴兵制がすでにしかれているように思えてならない。小泉・竹中コンビによって格差社会がつくりだされ安倍政権によって、さらに貧しい青年たちが大量に政策的につくりだされている。自衛隊にはいれば飯がくえる、免許など資格もとれる、いちおう公務員らしいから親も安心してくれるかもしれない・・・。
千葉の幕張メッセで「にこにこ超会議」というのが五月にあって、わたしもみに行った。平均年齢20才くらいの数万人もの若者たちで熱気むんむん。
私の目をひいたのは共産党の出店ブースの百メートルくらい離れたところに、自衛隊と在日米軍が若者たちをいっぱい集めていたことである。大きな戦闘ヘリがあって、陸上、海上、航空自衛隊の制服を着てはカッコいい現役自衛隊員と肩を組んでキャアキャアと楽しく写真をとっているのである。息子さん娘さんにどうぞとわたしにも美麗な入隊勧誘パンフをくれた。
そうか、戦時体制はこんなふうに、ニコニコしながらやってくるんだなあ。
2014年6月24日火曜日
北海道もようやく・・・猫跨ぎ
函館もようやく、春というか夏というか、一緒にやって来たらしいですね。北海道はこの時期、四季の分類が相応しくないね。
・夜釣人言葉を釣り上げるやうに・・・「中七の表現がどうもしっくりこない。函館港でも今は烏賊の夜釣り盛ん。」
これは、作句の言葉選びを、まるで夜の海から何かを釣り上げるような感覚を言ったつもり。当たりを待って暗い海を見つめている・・・
・麦秋や屈んで参る去来墳・・・「向井去来は蕉門十哲の一人。墓も小さく質素に作られているのだろう。」
この前、京都へ行った折、落柿舎を訪ねた。その近くにこじんまりした墓所があって、去来の墓がある。実に小さい。膳所の義仲寺の芭蕉墓も小さい。いや、まことにこうありたいものだ。昨今の句碑の立派で馬鹿でかいこと。
・真夜中の枇杷の実あかり葬帰り・・・「中七の「枇杷の実あかり」の表現が新鮮に感じた。真夜中の葬式の帰りと一寸くどさも感じたが余程大切な人だったのだろう。枇杷は北海道では御目に掛れないのが残念。準特選。」
「枇杷の実あかり」は小生の発見(笑)でちょっと自慢だが、葬帰りと言うなら、「真夜中の」は言わずもがなか。ここは変えたいね。我が家の前にある枇杷の木。鈴生りだった。
・蜜豆やSPレコードすぐ終り・・・「蜜豆とSPレコードとの取り合わせ絶妙。と同時に下五の止めが句全体によく効いていると感じた。特選。」
SPレコードを手回し蓄音機で聞いていたのはついこの前のような気がする。レコードのカバーがおもむきがあったなあ。
しかしレコードはあっという間に消えたね。CDは音質がどうも、というマニアの声もなつかしい。映画もいまはフィルムではなく、弁当箱みたいな記録素子を映写機に嵌め込むだけらしい。
・夜釣人言葉を釣り上げるやうに・・・「中七の表現がどうもしっくりこない。函館港でも今は烏賊の夜釣り盛ん。」
これは、作句の言葉選びを、まるで夜の海から何かを釣り上げるような感覚を言ったつもり。当たりを待って暗い海を見つめている・・・
・麦秋や屈んで参る去来墳・・・「向井去来は蕉門十哲の一人。墓も小さく質素に作られているのだろう。」
この前、京都へ行った折、落柿舎を訪ねた。その近くにこじんまりした墓所があって、去来の墓がある。実に小さい。膳所の義仲寺の芭蕉墓も小さい。いや、まことにこうありたいものだ。昨今の句碑の立派で馬鹿でかいこと。
・真夜中の枇杷の実あかり葬帰り・・・「中七の「枇杷の実あかり」の表現が新鮮に感じた。真夜中の葬式の帰りと一寸くどさも感じたが余程大切な人だったのだろう。枇杷は北海道では御目に掛れないのが残念。準特選。」
「枇杷の実あかり」は小生の発見(笑)でちょっと自慢だが、葬帰りと言うなら、「真夜中の」は言わずもがなか。ここは変えたいね。我が家の前にある枇杷の木。鈴生りだった。
・蜜豆やSPレコードすぐ終り・・・「蜜豆とSPレコードとの取り合わせ絶妙。と同時に下五の止めが句全体によく効いていると感じた。特選。」
SPレコードを手回し蓄音機で聞いていたのはついこの前のような気がする。レコードのカバーがおもむきがあったなあ。
しかしレコードはあっという間に消えたね。CDは音質がどうも、というマニアの声もなつかしい。映画もいまはフィルムではなく、弁当箱みたいな記録素子を映写機に嵌め込むだけらしい。
函館通信239・・・猫跨ぎ句鑑賞・・・仁兵衛
やっといい気候になって来た。函館にも夏競馬がやって来た。パドックに行きたいのだが馬券を買うのにだいぶ歩かねばならない。自信が無くネット購入で我慢せざるを得ない。
さて、猫跨ぎさんの十句楽しく鑑賞させて戴きました。
・夜釣人言葉を釣り上げるやうに・・・中七の表現がどうもしっくりこない。函館港でも今は烏賊の夜釣り盛ん。
・苺つぶして漂泊のこころあり・・・最近苺をつぶして練乳をかけて食べる事をしていない。つぶす事に何か特別な思い入れがあるのかな。
・祭笛神馬は巫女に逆らはず・・・競走馬と異なり神馬はおとなしく躾けられているね。
・麦秋や屈んで参る去来墳・・・向井去来は蕉門十哲の一人。墓も小さく質素に作られているのだろう。
・真夜中の枇杷の実あかり葬帰り・・・中七の「枇杷の実あかり」の表現が新鮮に感じた。真夜中の葬式の帰りと一寸くどさも感じたが余程大切な人だったのだろう。枇杷は北海道では御目に掛れないのが残念。準特選。
・蜜豆やSPレコードすぐ終り・・・蜜豆とSPレコードとの取り合わせ絶妙。と同時に下五の止めが句全体によく効いていると感じた。特選。
・寺山忌タオルにくるむモデルガン・・・寺山修司、競馬の好きな多能な人だったな。中七・下五が秘められた能力の発現をしようとする一部なのかな。怖さもあるな。
・もう六月さあどうすると言はれても・・・「もう六月」感じる人と「まだ六月」と感じる人の両方が居る様に思うが私はまだ後者に近い。ユーモアがあって好きな句だ。準特選。
・アマリリスのリリスの辺り媚びてゐる・・・アマリリスは最近殆ど観ていない。熱帯性植物のどぎつさは常に何かを誘っているようだ。
・ワールドカップ流砂のごとく人流れ・・・首都圏等の馬鹿騒ぎをTVで観るが人口の少ない所では人の流れも無し。新聞だけが変にうるさい。
さて、猫跨ぎさんの十句楽しく鑑賞させて戴きました。
・夜釣人言葉を釣り上げるやうに・・・中七の表現がどうもしっくりこない。函館港でも今は烏賊の夜釣り盛ん。
・苺つぶして漂泊のこころあり・・・最近苺をつぶして練乳をかけて食べる事をしていない。つぶす事に何か特別な思い入れがあるのかな。
・祭笛神馬は巫女に逆らはず・・・競走馬と異なり神馬はおとなしく躾けられているね。
・麦秋や屈んで参る去来墳・・・向井去来は蕉門十哲の一人。墓も小さく質素に作られているのだろう。
・真夜中の枇杷の実あかり葬帰り・・・中七の「枇杷の実あかり」の表現が新鮮に感じた。真夜中の葬式の帰りと一寸くどさも感じたが余程大切な人だったのだろう。枇杷は北海道では御目に掛れないのが残念。準特選。
・蜜豆やSPレコードすぐ終り・・・蜜豆とSPレコードとの取り合わせ絶妙。と同時に下五の止めが句全体によく効いていると感じた。特選。
・寺山忌タオルにくるむモデルガン・・・寺山修司、競馬の好きな多能な人だったな。中七・下五が秘められた能力の発現をしようとする一部なのかな。怖さもあるな。
・もう六月さあどうすると言はれても・・・「もう六月」感じる人と「まだ六月」と感じる人の両方が居る様に思うが私はまだ後者に近い。ユーモアがあって好きな句だ。準特選。
・アマリリスのリリスの辺り媚びてゐる・・・アマリリスは最近殆ど観ていない。熱帯性植物のどぎつさは常に何かを誘っているようだ。
・ワールドカップ流砂のごとく人流れ・・・首都圏等の馬鹿騒ぎをTVで観るが人口の少ない所では人の流れも無し。新聞だけが変にうるさい。
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