2014年6月30日月曜日

新自由主義的徴兵制    ・・・褌子

    ■ 新自由主義的徴兵制=経済的徴兵制ともいう ■
  ベトナム戦争のあとアメリカは徴兵制を廃止。選択的徴兵制とか試行錯誤をかさねながら今はいちおう志願制によって膨大なアメリカ軍をなんとか維持している。(できれば日本など同盟国の青年に肩代わりしてもらいたいと念願しながら。げんに米韓同盟のもとベトナム派遣の韓国軍は五千人戦死)
 要するに新自由主義の経済政策で極端な貧富の差をつくりだせば、食い詰めた貧困家庭の青年たちが軍隊に自然と集まってくるというのである。とはいってもイラク戦争で三千人もの米兵が戦死したので、兵隊集めに苦労している様は、マイケルムーア監督『シッコ』にもくわしい。(イラク派遣の五万人の米兵のなかに上下院議員の子弟はひとりもいないではないか!と、ただひとりブッシュの戦争に反対し続けた女性下院議員がいましたね)
 日本の自衛隊はむろん志願制であるが、私には新自由主義的徴兵制がすでにしかれているように思えてならない。小泉・竹中コンビによって格差社会がつくりだされ安倍政権によって、さらに貧しい青年たちが大量に政策的につくりだされている。自衛隊にはいれば飯がくえる、免許など資格もとれる、いちおう公務員らしいから親も安心してくれるかもしれない・・・。
 千葉の幕張メッセで「にこにこ超会議」というのが五月にあって、わたしもみに行った。平均年齢20才くらいの数万人もの若者たちで熱気むんむん。
 私の目をひいたのは共産党の出店ブースの百メートルくらい離れたところに、自衛隊と在日米軍が若者たちをいっぱい集めていたことである。大きな戦闘ヘリがあって、陸上、海上、航空自衛隊の制服を着てはカッコいい現役自衛隊員と肩を組んでキャアキャアと楽しく写真をとっているのである。息子さん娘さんにどうぞとわたしにも美麗な入隊勧誘パンフをくれた。
 そうか、戦時体制はこんなふうに、ニコニコしながらやってくるんだなあ。

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