やっといい気候になって来た。函館にも夏競馬がやって来た。パドックに行きたいのだが馬券を買うのにだいぶ歩かねばならない。自信が無くネット購入で我慢せざるを得ない。
さて、猫跨ぎさんの十句楽しく鑑賞させて戴きました。
・夜釣人言葉を釣り上げるやうに・・・中七の表現がどうもしっくりこない。函館港でも今は烏賊の夜釣り盛ん。
・苺つぶして漂泊のこころあり・・・最近苺をつぶして練乳をかけて食べる事をしていない。つぶす事に何か特別な思い入れがあるのかな。
・祭笛神馬は巫女に逆らはず・・・競走馬と異なり神馬はおとなしく躾けられているね。
・麦秋や屈んで参る去来墳・・・向井去来は蕉門十哲の一人。墓も小さく質素に作られているのだろう。
・真夜中の枇杷の実あかり葬帰り・・・中七の「枇杷の実あかり」の表現が新鮮に感じた。真夜中の葬式の帰りと一寸くどさも感じたが余程大切な人だったのだろう。枇杷は北海道では御目に掛れないのが残念。準特選。
・蜜豆やSPレコードすぐ終り・・・蜜豆とSPレコードとの取り合わせ絶妙。と同時に下五の止めが句全体によく効いていると感じた。特選。
・寺山忌タオルにくるむモデルガン・・・寺山修司、競馬の好きな多能な人だったな。中七・下五が秘められた能力の発現をしようとする一部なのかな。怖さもあるな。
・もう六月さあどうすると言はれても・・・「もう六月」感じる人と「まだ六月」と感じる人の両方が居る様に思うが私はまだ後者に近い。ユーモアがあって好きな句だ。準特選。
・アマリリスのリリスの辺り媚びてゐる・・・アマリリスは最近殆ど観ていない。熱帯性植物のどぎつさは常に何かを誘っているようだ。
・ワールドカップ流砂のごとく人流れ・・・首都圏等の馬鹿騒ぎをTVで観るが人口の少ない所では人の流れも無し。新聞だけが変にうるさい。
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