2012年12月10日月曜日

そうだなあ・・・・逸徳

確かに不思議なんだが、どうも世の中には二種類の人間がいるらしい。 ある事象をみて「おやなぜだろう」と驚くタイプと、「ふーん、で、だからなんなんだ?」というタイプである。詩人はおそらく前者なのだろうが、後者がなぜ生まれてきたのかということがよくわからない。おそらく相当のプラグマティストだろうという気はするのだが。で、やっぱり一番不思議なのは人間という存在なんだろうなあ。

おいらの授業では、鉛の大きめの重りをふたつ用意して、カッターで表面をけずり新しい面をだしておいて、そこでえいやっと互いにおしつけると、ふたつの重りが接着する。 これ金属結合だと説明しておき、さらに空き缶の下の横の方に1㎝ぐらいの間隔で穴をふたつあけ、水をいっぱいいれておいてカンを持ち上げると、当然のことに穴から放物線を描いて二本の水流が流れだす。これを水の出口で指先でえいやっとはさむようにして水流をくっつけてやると、2本の水流が空中で1本に合体してしまう。これは分子間力のせいだと説明してきた。 しかしこれどうも変だなあという気がしていた。ただ、現象に名前をつけているだけという気がして・・・・。 そこで、この二つを普遍化して「万物の粒子はみな引き合うのである。」とのたまい、状態変化の講義にはいった。 しかし、どっかでなんだか「ジャパネットタカダ」とおんなじだなあ、と思っていた。 うむ、教育というのは美しいウソをつくことだなあ。

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