2013年12月1日日曜日

能登そのあと・・・猫跨ぎ

  北前船といえば加賀、能登、越中、佐渡なんかを連想するが、日本海を大廻りする交易路という捉え方をすると、結局は大阪の大商人が総合プロデュースしていた事業なんだろうな。黒島角海家はいわば中継地の中小商社みたいなものか。能登の船乗りを束ねて、春に大坂へ送り出していたということだろう。坂本冬美の「能登はいらんかいね」を思い出す。何人かに聞いたが、結局はかばかしい返答はなかったが、まあ、有り体に言って、能登は労働力を提供する役割であったのだろう。
  三日目は小倉さんとタクシーの五時間コースで、松本清張のヤセの断崖、義経の舟かくし、増穂浦の「世界一長いベンチ」(主旨不明)、別名能見二見の機具岩(はたごいわ)、能登金剛名勝のシンボルの巖門、などの有名どころを周り、創建700年の妙成寺(日蓮宗)の五重塔、石川県最大という気多大社(けたたいしゃ)を見た。この大社には「入らずの森」が奥にあって、神韻たる雰囲気があり神社の古い形式を感じさせる。この地点より直ぐ南に、波打ち際を車で走るという千里浜なぎさドライブウェイがあるが、寄らず反転し能登道路で七尾に向かい、能登島大橋を渡って能登島へ行った。まあ、一応上陸したということで記録しておく。ツインブリッジで直ぐに戻り、途中、「ボラ待ち櫓」なるけったいな木組みをみつつ、JR終点穴水駅を横目に通過して能登空港へ到着した。
  断崖の連なる景観は見もので、ここを見ずして能登に来たというなかれ、画竜点睛を欠くと言っておこう(笑)。しかし突き出た能登半島を、半島たらしめるこの堅い岩盤は、いかなる地質構造によるものか。
��つづく)

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