梅雨真中フェリーで渡る養蜂家
が私もいちばんいいと思いました。
遠郭公出発前の二番線
も旅愁がわく。ああまた旅にでたい。先日、那須岳にいったときにも遠郭公の澄んだ鳴き声をしきりに耳にした。
逸徳さん紹介の 重松清「希望の地図―3.11から始まる物語」 を読んでみます。
今朝、読み上げたばかりの『海賊とよばれた男』(百田直樹・講談社)が面白かった。
国岡鐵造という出光佐三をモデルにした一代記である。出光は「株上場もなく定年制も労組もなく経営者も従業員も全員一体化した大家族制の会社」で、出光佐三は天皇家を崇拝しているときいて??と昔、思ったことがある。しかし、昨今のユニクロやワタミに象徴されるように青年労働者を使い捨てにしているブラック企業が横行しているだけに、この一代記はじつに新鮮で痛快である。著者の百田直樹氏が出光佐三の生前に取材して書いていないので、主人公の国岡鐵造がモデルの実像にどのくらい肉薄した作品なのかが気にかかるところだ。二代目の日章丸がイギリスや石油メジャーの目を盗んでイラン産原油を日本にもちかえるところが圧巻。出光佐三は80才過ぎて『資本論』を読んで感動し、『マルクスが日本に生まれていたら』(春秋社)を書いていて、この本の仏訳を読んだアンドレ・マルローと対談している。マルロー『日本への証言』なども読んでみたいものだ。
先日、那須の開拓農民からもらった枡田茂さんの「昭和という時代に生きて」という自分史も面白かった。福井の寒村に生まれた少年が那須の開拓にはいり満蒙開拓団の生き残りの女性と結婚して生き抜いてきた八十年の歴史を淡々とつづっている。
枡田さんに私が感想を書き送ったら大喜びで、八月はじめにトウモロコシができるので車でたくさんもらいに来ないかとさそわれた。行きたい。一泊どまりで誰かいっしょに行きませんか。
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