2013年11月17日日曜日

サラエボ・・・猫跨ぎ

  異民族への憎しみは根深いものがあってちょっと絶望的になることがある。
ユーゴスラビアの動乱は記憶に新しい。サラエボという綺麗な町があった。ボスニアの中心都市。この町は徹底的に破壊された。破壊は各地に広がった。原因は?ユーゴが分解し、クロアチア人とボスニア人とセルビア人がそれぞれの勢力を少しでも広げようと無秩序な攻撃をしあったわけだ。ユーゴスラビアの時代には平穏に暮らしていた人々が、突然憎み合う。竹馬の友が殺し合う。民族浄化という名の下に、破壊と殺戮が繰り返される。あいつらがもう帰って来れないようにと住居を破壊する。厖大なレイプ事件。今は嘘のように静まりかえっているが、もうあんな事はないでしょうねと外国人が安直に聞くと、みな否定するという。被害者であるが加害者でもあった自分たちを信用できないということもあるのではないか。繰り返すが、何故だ?ルポを読み、学者の説明をいくら聞いてもさっぱり説得されない。不気味な暗黒部分がある。人間には。

ルオー展やっているね。句会で 〈キリストの冬瓜に似るルオー展〉なる一句を出したが、余り評判は良くなかった。

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