逡巡道草台風やっと過ぎ去りて、久しぶりに係留摩周丸わきでラジオ体操でもやるか
・耳奥からころがり落ちて木の実かな
木の実状の巨大耳垢がでてきて巷の噂話がよく聞こえるワイ
・物言いのつけ様もなし金木犀
金木犀といえばあの芳香だが、相撲となにか関連があるのですか
・ユトリロの白引き立ちて秋の風
特選
春はアケボノ秋はユトリロ。オーカーにホワイト。じつに秋風にひきたつわい
ユトリロに秋冷いたる津軽かな
日展の入選派閥枠に笑ってしまった。全部カネカネカネ。絵より書のほうがこの世界は怪しい。絵や彫刻などはいちおう自然が対象だから、ユトリロはいいなあとか秋野不矩を真似したみたいな平山郁夫はどこがいいのかなあとか小生でも一言くらいはいえる。宮田某氏(佐渡高校の後輩です)は芸大学長になってテレビでおしゃべりしていて仕事するヒマあるのかとか。ところが前衛書道とかとなると誰もわからない。エライ先生に金積んでエイやーっコレ入選と指さしてもらった方が勝ちなのではないか。面白うてやがて哀しき鵜飼いかな、だ。・・・・詩歌管弦はそんなことないと信じたいが。文学は実力の世界らしい。苦節五十年、芥川賞直木賞もらってもすぐ消えてしまうひともいる。自然科学の研究もきびしそう。小生なんぞちょいと小窓からチラリと覗いて一目散に撤退してよかった。小窓も曇りガラスだったし。♪くもりガラスを手でふいて~あなたぁ明日が見えますか♪
松本清張『ある小倉日記伝』のはなしも哀しいねえ。神の手とはやされて石器捏造していた東北考古学研究所のあの先生いま何やって食ってるかな。
・ボイジャーの進む空間神無月
仁ちゃんはむかし、神の皆地底に降りて秋の夜
と地下にもぐったが今回は天空高く羽ばたいた。広大無辺の時空とボイジャー。のびのびしたいい句だなあ。
きのうはバスで4時間乗って原発反対福島大集会に参加した。千葉は曇りなのに福島市は秋晴れ。じつに気持ちよかった。写真は原発反対の横断幕をかかげた数百台のダンプの壮観。福島市の新幹線の橋脚下の大広場。そぐそばの民家では除染中だった。除染した汚染土を庭に積み上げている家が目立った。福島市は中通りでしかも宮城に近い県北。小児をかかえた家庭は心配なことだろう。
余談だが福島県は大藩があった会津若松が県都になって大学もあってしかるべきだが、賊軍にされて…。閑散とした福島駅前をデモ行進していたら郡山を県庁所在地にすればよかったんだとデモのおじさんたちがしゃべっていた。
��写真・玄関脇にブルーシートで積み上げた汚染土)
・鬼の子の一丁前に笑ひけり
広辞苑をひくと枕草子43段に「蓑虫いとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似て、これも恐ろしき心あらむとて」 清少納言がいいたいことはわかるが、蓑虫が一人前に笑っている…函館方面ではこういう笑うミノムシが発生しているのかもしれん
・爽籟やロケット作る町工場
きいたこともない難語の季語が、先端技術にこつこつ挑戦するさわやかな町工場の雰囲気とどうもマッチしないように思う。
コスモスやロケット作る町工場 ではだめですか?
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