2014年6月15日日曜日

H26.6月度仁句鑑賞・・・猫跨ぎ

  ファンには申し訳ないが、サッカーがうるさい。テレビ、ラジオ、新聞、ネット、バカ騒ぎだ。いい加減にして欲しい。
さて、今年はホトトギスが良く啼く。夜中も啼いている。六月仁句鑑賞。

��.老鶯や送られて来た手沢本
手沢本とは前の持ち主の触った跡の付いた本のこと。想像するに、親類もしくは友人が亡くなり、遺族から送呈されたものか。共通の或る思い出があるのだろう。準特選。
��.蝦夷梅雨や強がり言った医師の前
蝦夷梅雨か。前からある言葉なのかな。「いやあ、このところ快調です」。ただでさえ鬱陶しい天気、そう言ってしまうね。
��.験担ぐ弟と居る木下闇
どういう状況かな。験担ぎはあまりしない方だね。ホテルは相変わらず、4のつく部屋番号はない。何時になったらこの馬鹿な習慣はなくなるのかな。しかし、担ぐ人は、切実だ、とすれば、無くならないか。木下闇で怪談でも聞かされたか。
��.卯の花やそろそろおむつ取れる頃
そう、うちの孫もその年頃。電話で「ウン、トイレ行かないの」と威張っていたが。
��.時の日のこむら返りの痛さかな
最近はあまり無くなった。返りそうな瞬間があって、咄嗟に足の指を引っ張って対処すれば、何とかなる。時の日か。何か思い起こさせるのかな。
��.万緑や古式泳法演じ切る
深山の渓谷の、流れの緩やかなところかな。昔の思い出だろう。
��.短夜や暴き切れない血圧計
暴くとは。血圧計には何の責任もない。あらぬ数値を出す当方の側の問題か。
��.ラジオネーム宇宙人と書きソーダ水
ラジオ番組に投稿しているらしいね。
��.室内の手摺伝わり夏の月
急に話が現実的になってきた。この前満月だったね。
10.宇宙まで途中下車なし蝸牛
蝸牛を己に見立てている。天上まで何の障害もなく行きたい、行くつもりだということか。特選。

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