青木君、信田君に関する小蔵ひでをさんの発言を興味深く拝見。
熱燗や合縁奇縁ちくわ穴 なんて句がありましたな。
私もむかしhorohorokaiの西浦温泉への旅行で東京駅から新幹線に乗り、となりに座っている紳士が中川徹君だとは名古屋駅で降りるまでまったく気がつかなかったことがあります。
ぐぐっと近寄っても決して交わることなく双曲線みたいに永遠に別れてしまった女性が私の場合、じつに多かったなあ。手をにぎることも話を交わすこともなく。鴎外の『雁』のお玉さんみたいに…。ホントに、会うは別れの始め、なんだねぇ。
「会うは別れの始めとはいうけれど」を英語でいうと We meet only to part, as they say. となるがどうもしんみりした雰囲気がでないなあ。
天の川銀河の比較的ちかくにいるマゼラン星雲も実は急速に遠ざかっていて、この大宇宙のなかでマゼラン星雲と天の川銀河が二度と邂逅することはないのだそうだ。それどころか、二兆年後には銀河系以外は何も見えなくなる、というのだ。
いま、読んでいるローレンス・クラウス『宇宙が始まる前には何があったのか?』(原題A UNIVERSE FROM NOTHING青木薫訳・文藝春秋)の目次を紹介してみよう。
■はじめに 何もないところから、何かが生まれなければならない
■第一章 いかに始まったか
始まりの一秒。百億度のプラズマ状態。陽子と中性子が結びついては、さらなる衝突のためにふたたびバラバラになる。ビックバン・モデルでさかのぼる原初の宇宙の状態とは……。
■第二章 いかに終わるのか?
「開いた宇宙」「閉じた宇宙」「平坦な宇宙」のいずれかで、終末のシナリオは3つある。この予想の鍵をにぎるのが、目に見えない大量の暗黒物質だ。その正体を捉えることはできるのか。
■第三章 時間の始まりからやってきた光
生まれてまもない高温の宇宙で発せられた光の残照、それが宇宙マイクロ波背景放射である。宇宙誕生の瞬間を見ることは不可能だ。しかし、誕生から30万年後の姿は見ることができる。
■第四章 ディラックの方程式
ミクロなスケールの世界から記述する量子力学。そこでは、何もないところから仮想粒子が生成消滅する。特殊相対性理論と量子力学を結びあわせたディラックは、宇宙の始まりにも関係する重大な発見をする。
■第五章 99パーセントの宇宙は見えない
エネルギーを含んだ空っぽの空間の中に、「暗黒物質」の海があり、わずか1%の目に見える物質がその海の中に浮かんでいる。それが現在の物理学が到達した宇宙像なのである。
■第六章 光速を超えて膨張する
われわれに観測可能な宇宙も、膨張の速度が加速し、やがて光速を超える。アインシュタインが課した制限速度も、空間そのものにはあてはまらない。
■第七章 二兆年後には銀河系以外は見えなくなる
宇宙がこのまま膨張し続けると、二兆年後にはすべての天体が遠ざかり姿を消す。ビックバンの手がかりも消えるだろう。われわれは宇宙を観測できる貴重な時代を生きているのである。
■第八章 その偶然は人間が存在するから?
インフレーション・モデルや「ひも理論」によると、宇宙はひとつではなく無数に存在するという。とすると、われわれの宇宙は人間が存在するのに適した宇宙に過ぎないのではないか。
―――――以下、面倒くさくなってきたのであとは章立てだけを書く
■第九章 量子のゆらぎ
■第十章 物質と反物質の非対称
■第十一章 無限の未来には
■エピローグ 宇宙が始まる前には何があったのか?
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