小泉元首相「原発進める方が無責任」と首相だったときの考えを撤回した。名古屋で講演。以下、上海で読んだ朝日新聞の小泉発言からの引用ーーーーーーー
経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもな
いのに原発を進める方がよほど無責任だ。
首相の時代には原子力はクリーンでコストの安いエネルギーという専門家の話
を信じたが、東日本大震災が起きて、原子力を人類が制御できるか大きな疑問を
抱いた。
��月に視察したフィンランドでは設備が10万年もつかこれから厳しい審
査がある。それでもフィンランドにある原発4基のうち2基分の廃棄物しか処理
できない。現地の人は、10万年後の人類に(廃棄物を)取り出してはいけない
と言って分かってもらえるかまで心配している。
原発から出るエネルギーは本当に安いのか。事故が起きれば人体や農作物、地
域へのリスクは計り知れず、原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民は
理解している。
捨て場所もないような原発を経済成長に必要だからといってつくるよりも同じ
金を自然エネルギーに使って循環型社会をつくる方が建設的じゃないか。原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力
もできる、研究もできる。
今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、この国は結束できる。
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