2013年10月3日木曜日

今静岡で・・・・逸徳

あんまり風流もなにもないが、ことのついでに原発がらみで静岡で話題になっていることを紹介する。 東南海地震などで原発が事故を起こしたとき、原発から5キロ圏内と30キロ圏内では対応がちがう。 例えば5キロ圏ではすぐにヨウ素剤を飲む。そして避難するわけだが、地元の御前崎市からの避難経路5本のうち4本までは、液状化現象の可能性があり、道路の保全が心配されている。にげるにも道がつかえなくなるというのだ。 何をかいわんや。
そして30キロ圏。この中には11市町村があり、人口は約90万人。事故になったら、このひとたちをどこかに避難させなくてはならない。そして我が家は約18キロ地点である。そういう時は地震でJRが動く保証はない。 役場の安全課長にきいたら「原則は自家用車でにげる」ということだそうだ。車のないうちはどうするんだ。 で、各自治体は避難先の検討にはいっている。つまり他地区の特定の自治体と協定を結び、いざというとき受け入れてもらうということである。ところがそのような避難先自治体は、それが東南海地震の想定被害地域にはいっていればだめで、そうすると神奈川愛知山梨はダメ。かろうじて長野かそれより遠方になる。そこで各自治体が避難先をかってにバラバラに探すと混乱するというので、県が交通整理にはいっているのだが、これがまとまらない。そんなに簡単に、はいどーぞといってくれる自治体はないのである。しかも風向きによって東側と西側の二方向に避難先を探す必要がある。いやはや、今やわやくちゃの混乱状態なのである。で、今のところわが菊川市で候補にあがっているのが長野県小谷村と下関市であるそうだ。小谷村はちいさい。 つまりおいらたちは下関までにげるということになる。うーん、いきたくねえ。(ふぐが食えるかな) で、考えたが、いざとなったら佐渡がいいのではないか。 そういうわけで、西沢さんよろしく。また旅行で背中かいてあげるから。 

アメリカでは避難計画は、その原発が稼働するための条件になっていて、だめなら稼働が認められない。ニューヨークに近いショーラム原発は結局、避難計画ができず、一度もつかわないで廃炉になった。最後は1ドルで売られたそうな。

 おもしろいのは、ショーラム原発でも避難計画はつくられたそうな。しかし、それはまったくの空論で、とにかく時速100キロでにげるなんて項目がはいっていて、住民の総スカンをくい地元議会で否決されたらしい。ここで教訓的にわかること。とにかく役人は、どんなに不可能なことでもそれがやれるという作文をつくってしまう性向があるということである。(書いている役人自身が不可能なことはわかっていてもである。) 哀しい性なのだろうか。 そして作文であっても、まだ日本では30キロ圏までの避難計画を持つ原発はない。 それが静岡の現実である。

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