2013年10月12日土曜日

『孔乙己』    ・・・褌子

 真夏みたいな暑い日である。まだ蚊がいる。
 国兼さんのおかげで、同級生ほぼ全員の消息がわかった。
 堀口君もこのブログにニューヨークから書いてくれたら面白くなるね。
 ツイッターに毎日はまっているせいか、最近めっきり本を読む時間が減った。
 ドストエフスキー『死の家の記録』は二ヶ月たってもまだ終わらない。ドストエフスキー自身がシベリア流刑地の囚人として足かせをはめられながら、同じ監獄内の囚人達の言動と内面を克明に観察し記録に残した。終身刑や死刑囚ではないせいか暗い話ばかりではない。『白痴』『悪霊』なども光文社古典新訳文庫で読みたいものだ。
  工学院大学孔子学院主催の写真コンテスト「わたしと中国」に応募してくれと電話がかかってきたので、せんじつ中国で出会った可愛いこどもたちの写真を送ったら佳作になった。昨年の二等賞に比べると見劣りがする。背景の建物が平凡すぎる。
  もう一枚の写真は魯迅故居そば紹興酒の老舗まえに立つ『孔乙己』(こんいーち)像。魯迅の短編『孔乙己』は貧しくおひと好しの男が毎日しごとを終えて数粒の豆をさかなに酒を飲むのが唯一の楽しみという話。像は左手に豆ひとつぶ、右手に杯。

 

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