松本清張『陸行水行』は短編なので有楽町の喫茶店で読み終えた。はじめて読んだが、巻末の解説には、清張が1963年頃週刊文春に連載し、北九州か畿内か?と邪馬台国古代史ミステリーブームに火をつけた作品だとある。作品では北九州説をとっているのだが、反響に気をよくした清張が古代史研究を本格化させ『古代史疑』を発表するきっかけになった。
小生は『古代史疑』を読んで、さらに大部の『火の路』を読み、伊都国の糸島半島まで足を伸ばし、宇佐八幡宮もみてきたことがある。もう、十年くらい前だが、『火の路』についてはかつてブログに書いたら猫跨ぎさんからもコメントをもらった。
清張の『眩人』を読んだときには、シルクロードに行きたくなり、実現したもののタクラマカン砂漠一周の最中に引率の女先生とはしたない喧嘩をしてしまい…。思い出したくないが件の先生が17日に千葉に来るんだ困った
いっぽう、司馬遼太郎『韃靼疾風録』も痛快な作品で、これを読んだら寧波とか杭州湾沖の舟山諸島の普陀落山とか行きたくなる。今回、紹興まで行ったのに、あと百キロ先の寧波まで、案内してくれた中国人留学生一家に遠慮して行きそびれたのは残念であった。寧波(にんぽう)には遣唐使や遣隋使の出入りした古代の湊があった。普陀落山は、先年、horohorokaiが熊野の那智にいったときの普陀落である。井上靖『普陀落渡海記』もいずれ読んでみたい作品だ。
普陀落や曲り角には唐辛子 (小生の句ではありません念のため)
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