江南の旅の最後が銭塘江の海嘯見物。アマゾンの海嘯はテレビでみたことがある。旧暦8月18日の満月の日。大潮で膨れ上がった杭州湾から銭塘江へとおしよせるアジア最大の海嘯見物には20万人でにぎわい、今年は何人溺死するかという賭けまであるというから中国らしい話し。満潮、干潮は毎日あるから今日は10時過ぎらしいと朝7時に上海を7人で車で出発。浙江省の嘉興という町の銭塘江の河岸に着く。
中流域だというのに対岸が霞んでいるほどの大河。海嘯見物の名所らしく延々と続く巨大な堤防には露店まで出ている。1時間くらい待ったが偉大な自然現象が始まらない。危険!の看板を無視して、のんびり魚釣りまでしている始末。サトウキビを鉈でけずったのを噛みながらボンヤリ待つ。いい天気。青山碧水藍空はきのうの天目湖、きょうの銭塘江は水も空もはるかな対岸も全体が霞んでいる。時空の感覚がおかしくなってきた。待潮の今が未来やそして過去。そのうち本日の満潮は11時から11時半くらいという情報が流れてきた。・・・・というわけで今まちくたびてこんな事をかいている。女房も下手くそなスケッチをはじめた。だんだん堤防上の見物人がふえてきた。遠くからサイレンが切れ切れに聴こえ爆竹が遠雷のようにきこえてきた。警察が岸辺に近づくな!とまわりだした。始まるかな・・・・・
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