2013年10月25日金曜日

罪と罰・・・・・ 褌子

   お久しぶりです。
   ドストエフスキーの『罪と罰』だけはいっきに引きづり込まれるように読んだが、いま亀山郁夫の『悪霊』を読んでいる。わかりやすい翻訳ではあるが妙な名前の人物が次々と登場するので結構めんどくさい。松本清張の『砂漠の塩』は半日で読んでしまったのに。西口克己『山宣』は大部であるがすいすいと読めるのに。ドストエフスキーやトルストイやバルザックや『ユリシーズ』やプルーストや『静かなるドン』や『大菩薩峠』などはそのうち惚けないうちに読んでおこうと思っているのだがけっこう難儀している。やはり古典文学は若いうちにちゃんと読んでおくべきだったなあ・・・・
  さて罪と罰である。
  昔、日本曹達を退職後、つとめていた市原民主商工会の旅行に誘われ栃木の奥の湯西川温泉にいってきた。残念ながら紅葉はまだだったが山奥のじつにすばらしい旅館であった。
  湯西川温泉からの帰途、竜王峡により、バスのなかですっかり親しくなった韓国人の若い女性4人に囲まれて写真をとった。鼻の下をめいっぱい長くしたうれしそうな顔をみていただきたい。 ⇒
  ところが彼女らに囲まれすっかりいい気持ちになってバスのなかで冷たいウーロンの真露ハイを何杯も何杯も韓国キムチで飲み過ぎたのか、しゃっくりが起きたのである。なんと猛烈なしゃっくりが11日間もつづき、朝から晩寝るまでひっくひっく、電話も話もできず疲れ果ててしまった。深夜などあまり連発すると眠ることもできず救急車もたかがしゃっくりでは呼べず、けっこう呼吸困難にもなる始末。
 何軒も医者をまわったがどこもだめ。インターネットで柿のヘタを煎じて飲むといいと書いてあるが試してみたがだめ。若い女性に囲まれていい気になって写真など撮ったから天罰が下ったのだと女房にさんざんしかられた。むかし風邪薬の副作用でしゃっくりがでて、脳の検査をしたことがあったが今回は薬の副作用でないので原因がわからずほとほと困ってしまった。
  ワラをもすがる気持ちで昨日、むかし中耳炎の手術をしてもらった和田耳鼻咽喉科をたずねたら、「しゃっくりに効く薬はありません」といきなりいわれたが詳しく症状をきいてくれてリーゼ錠、テルネリン錠を横隔膜の緊張をやわらげる薬を2種類処方してくれた。さらに三井鍼灸・整体院をたずね、横隔膜につながっている背骨の脇の神経系統を入念に一時間半も指圧してもらった。
  そのけっか、さしもの頑固なしゃっくりが下火になり今日12日めになってついに止まったのである。こうしてやっとパソコンに向かってものを書くことができるようになったのである。
  いまお祝いに中国からお土産にもらった紹興酒『古越龍山』の八年ものを燗をして飲んでいるところ。これは能登の旅行に持って行って諸兄に飲ませるつもりであったのだが、全部飲んでしまいそう。能登旅行では冷たいウーロン杯は厳につつしみご遠慮申し上げたい。年増女性の人肌にあたためた日本酒『加賀白山』などの熟成した般若湯にゆっくりと舌鼓をうちたい。まことに「女は年増・酒は古酒」である。
  いや誠におそまつな「罪と罰」であった。

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