2011年6月7日火曜日

歴史 ・・・ 猫跨ぎ

  老政治学者の話を聞く機会があった。旧憲法下の政党政治だが、ねじれなど、今に似た構造が昔もあったらしい。そう言う意味で歴史は繰り返す。そんな時どういう経緯をたどったか。検証する必要はあるのだろう。
  実は彼の話で最も興味深かったのは、革命後の権力のありようだ。フランス革命、ロシア革命、中国革命いづれも、勝者は権力を独占する。これは容赦ない。しかし明治維新はどうか。旧体制側にも応分の権力の一部を残している。この国の特徴かもしれない。日本人の思考様式というか体臭が歴史には詰まっている。
何を言いたいかというと、ここ十年の状況から短兵急に結論を出すのは拙速かもしれんということだ。
  民主党の当初の主張を思い出して見よう。①官僚主導の終焉(太政官政府)②アメリカ従属の終焉③財界主導の終焉。立派な主張だと思う。
しかし、見事にみんな看板倒れになったな。ひとえに民主党に実力が伴っていなかった。拙劣だった。同時にそれを見守る国民の方も未熟だった。ヒステリックに批判し、ひたすらムードに流される。話は飛ぶが、小選挙区制はこのヒステリーを助長するなあ。政治家を小粒にしたのはこのせいかもしれない。

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