2014年3月16日日曜日

STAPよ、お前もか!!!…国兼


昨日のニュースで、理研の野依理事長自らが出席してNatureに発表したSTAPの論文に関して謝罪の記者会見を開いていた。ここまで論文の信憑性を疑われたらやむを得ないことだと思う。
 1月末のSTAPのニュースを聞いた時には、リケジョのこんな若い女性がこんな大発見をと。細胞の初期化という点で、一昨年にノーベル賞をもらった山中博士のiPS細胞の発見を凌駕するような発見だと、私だけでなく、日本の多くの人はそう思ったに違いない。   そう思ったのは、理研という看板、共著研究者の看板、Natureという看板、いくら理研の看板でもリケジョのみの論文だったらNatureも突っぱねたていただろうに。

Scienceでも3年ほど前に「ヒ素生物」という論文で世間の注目を集めたが、あちこちの研究所での追試研究の結果、培養液に微量に存在していたリンの存在で間違いだったことが証明された。NatureにしろScienceにしろこの手の不正な、或いは間違った論文を排除すべく論文審査を慎重に行っているはずであるが、研究が細分化され、専門化された今では限界がある。後は、研究者の倫理観に待つしかないのかもしれない。

 リケジョの博士も論文が最初Natureに突っ返された時点で、何回も再現したという再現実験と、ゆるぎないデーターを示す時間はあったはずなのに、何故にと???論文共著の先生がたも博士との短い研究付き合いの中ではあれ、「まさか」と、歯ぎしりしていることだろう。

 ともあれ、理研という日本の最高峰の研究所の一つの恥ずべき汚点として、これからも語り継がれる事件であり、10年ほど前のお隣のソール大学の「偽ドーリー羊」論文を笑っていられなくなった。

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