2014年3月18日火曜日

stap細胞さわぎ   ・・褌子

   逸徳先生が猫師匠に、もういちど高分子学科に行きなさいといわれているので笑ってしまった。学科がなくなっているので逸徳先生も困るだろう。しかし両氏の議論はわたしなどには大変興味深い。
  STAP細胞さわぎ(芸人グループはSMAP)の話は今の日本社会を象徴するような話。
  論文がネイチュアやサイエンスに採用されて掲載される仕組みを国兼さんにもっと詳しく書いてほしい。小保方さんは無名のひとだから共著者の名前をみてネイチュア編集者が掲載してしまったのだろうか。共著者の山梨大の先生は有名な研究者らしい。たぶん、世界の先頭を走っているとおもっていたらiPS細胞の山中先生に先をこされて、発表を焦ったのではなかろうか。とにかく今は大学も研究機関も独立行政法人化して、成果を早く出して有名になったところにのみ国の予算がたくさんおりるようになってしまった。その弊害が出たような気がする。小保方さんの割烹前掛けスタイルもまわりのやらせだったそうだ。まだ30才の彼女のこれからの研究生活が心配。しかしコピペはいけない。研究者としての最小限の道徳もいまは教える先生が身近にいないのだろうか。中川先生は実験データの偽造をきびしくいましめていたなあ。
  文学の世界では他人の著作の盗用がわかれば一巻の終わりだ。わたしの記憶に残るのは池宮彰一郎の司馬遼太郎作品からの引用疑惑。『四十七人の刺客』は吉良邸に討ち入った赤穂浪士の戦闘場面に非常に迫真性があって、そのご池宮作品をいくつか読んでいるうちに、司馬作品からの剽窃個所が次々とマスコミで話題になり、けっきょく文学界から抹殺されてしまった。
  安倍首相の「放射能は完全にブロック」、TPPの聖域死守という自民党公約、野田前首相の「原発事故は収束」、現代のベートーベン神話、東大森口特任研究員のiPS細胞臨床応用成功などウソが蔓延している現代日本である。

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