手塚治虫原作の『陽だまりの樹』がテレビドラマになり、芝居にもなって上演されている。
われわれの年代には手塚治虫ファンが多い。
私も小学時代からの手塚漫画ファンでだいたい全巻読んでいるのではないか。(ほぼ全作品を読んだり観たりといえるのは吉村昭の小説と黒沢明監督の映画くらいか)
中学時代の思春期には手塚漫画で「性の秘密」を知った懐かしい思い出もある。
子供の頃は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「ぼくの孫悟空」そのあとは「三つ目が通る」「ワンダースリー」などが懐かしい。
そしていい大人になってからは「アドルフに告ぐ」「ネオ・ファウスト」「奇子」「ルードウィヒ・B」「火の鳥」「ブッダ」など。
最近も小学生の孫に「三つ目が通る」、中一の孫に「ブラックジャック」全巻を送ったばかり。
黒沢明は青年期にドストエフスキーとシェークスピアを徹底的に読んだそうだが、手塚治虫もドスエフスキーとゲーテの「ファウスト」をなんども愛読したのだそうだ。私自身はドストエフスキーもシェークスピアも「ファウスト」も面倒くさくてほとんど読んだことがない。
『陽だまりの樹』では蘭方医に対して幕末の江戸城に詰めている多紀一派などの漢方医が種痘所に反対したとして悪者に描かれているが、森鴎外の『渋江抽斎』を読んでいたら彼ら漢方医の役割を高く評価しているくだりがあって面白く思った。
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