世に言う健康法は人それぞれ、とは全くその通りだ。
わたしの郷里の長兄は86才で70年くらいタバコと酒のみ放題だが、今のところは何ともない。戦争中腹空かせたからそのぶん食いたいだけ食って魚釣りに車で毎日でかけて刺身を食っている。
新藤兼人監督は99才で『一枚のはがき』を撮影した。すごいといえばすごいがやっぱり歳だなあというできばえだった。
黒澤明も晩年は「どれすかれん」「まあだだよ」とか、これがあの「七人の侍」の監督かと思うようなたわいない気楽な映画をつくった。年取って体力気力がおちるということは芸術家にとってもきびしい現実がまちうけるのだ。
佐渡で放鳥されたトキから雛が誕生したと報じられている。私の実家のすぐそばにトキ飼育センターがある。
このトキはすべて中国の奥地で捕獲された渡来トキの子供たちである。日本のトキは絶滅したが中国由来の「ニッポニアニッポン」が60羽くらいに増えた。二三才で大人になってペアをくみ抱卵をはじめるというから本能というものは不思議なものだ。
人間も地球の隅々にすみついて人口は増えるばかりだが、核エネルギーにまで手をだしてこんな繁栄はいつまで続くのか。人類だけが年中あっちこっちで戦争して猛烈に殺し合いをやるというのもやっぱり不思議だ。
明日、牡鹿半島にいく。一週間以上、ワカメの収穫ボランティアやる予定だったが、やぼよう殺到で二泊三日になってしまった。ったく。
春愁や憂き世のつきあいもうやめたい(19字)
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