小樽出身の古生物学者井尻正二は、犬や猫ほど面白いものはいない。一日中みていて飽きないといっている。野尻湖のナウマン象の発掘などに熱中したひとだから、人類にもっとも身近な動物で進化し続ける生命体に興味が尽きなかったのだろう。犬も猫も人間と共存することによって種の繁栄のみちを選んだ。彼は植物ほど動かず鳴かず飛ばず陰湿なものはない。犬猫よりも盆栽などをいじくりまわして喜んでいるひとの気が知れないといっている。
しかしうちの近所のおじさんは年中鉢植えの早月や松柏などに針金をぐるぐるまいて無理矢理ねじまげ古木風に仕上げるのがじつに楽しそう【写真】。イワヒバも一鉢何十万円もするんだと泥棒対策に余念がない。
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