テレビで得意満面でしゃべりちらしている男は橋元でなく橋下ですね。
大阪市長も東京都知事も本来の仕事を全くしてないそうだ。
いかに過激なこと言って目立つかだけを考えている。やんやともてはやすマスコミが情けない。
いま大阪と東京の教師たちが徹底していじめられている。知人の中学教師も精神がぼろぼろになって退職した。私も中学生の可愛い孫がいるので、死んだ蜂を食わせるほどのいじめをうけた大津事件のあとも愛知でも埼玉でも札幌でも中学生が命を絶ったと思うと辛くてしようがない。まさに大人のいじめ社会の反映だ。リストラで路頭に迷っているひとや親会社の倒産で金がもらえない末端下請け労務者の相談にのると心底そう思う。小泉竹中の新自由主義の構造改革でいっそうひどい格差社会になった。
そういうきびしいことから逃避して読書三昧というわけでもないが、高橋克彦『火怨―北の燿星アテルイ』は面白かった。東北旅行で多賀城とは胆沢とかも行きたくなった。次は安倍氏や奥州藤原氏の興亡をえがいた『炎立つ―燃える北天』を読む。
もっとも岩手出身の高橋克彦の文章は熱すぎて宙を飛んでいるところがある。お盆過ぎに読んだ吉村昭『間宮林蔵』のほうがはるかに何かが残った。何もたさず引きもしない吉村昭の語り口はじつにいい。
BSで『戦争と平和』のソ連版四部作を一日かけてみた。30才のころ中耳炎手術で入院して病室にもちこんだ『アンナカレーニナ』も『戦争と平和』も面倒くさくなって途中で投げ出した。しかしこんど映画をみて大いに感動。女房は描き方があまりに悠長すぎると寝てしまったが、ロシアのあの大地というものはそういうものなのだ。ちょうど200年前の1812年、侵入するナポレオン軍にはじめてロシア軍が互角の死闘を演じたボロジノのたたかいの場面の箇所だけ、映画のあと本棚から『戦争と平和』第3巻をひっぱりだして読んでみた。やっぱり世界文学屈指の巨篇なんだなあ、もっともっと若いうちに夢中で読んでおけばとため息もつきながらしばしむさぼり読んだ。映画の終章の字幕は「悪人どもが結束してこの世界を抹殺しようとするなら、善人たちも結束して悪と闘えばいいのだ。単純なことなのだ。」というもの。ふーん…
夕方、クール宅急便で釧路から届いたばかりのサンマを焼いて食った。はらわたがうまい。
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