2012年9月12日水曜日

函館通信186・・・特定疾病・・・仁兵衛

 パーキンソン病は難病の一つらしい。8月に診察を受けた時特定疾病の申請書を書いて出した。特別に症状が悪化したわけではないが医療費が減額されるのは結構なことだ。

 函館もやっと夏の暑さから開放され始めた。直ぐに寒くなるのだろう。泊原発が停止していたままの北電の計画停電は特に実行されぬまま電力は間に合った。しかし、北海道は冬の方が電力事情が厳しくなると予測されている。下着を一枚多く穿いて冬が乗り切れるのかこれから考え様と思っている。

 去年の暮から函館に三人の俳人がやって来て講演や句評会を開いていった。坪内稔典、池田澄子と宇多喜代子の三氏である。三者三様の俳句観を展開していったが同年代である坪内が一番自分には近いかなと感じた。今年の六月に出た坪内の「俳句の向こうに昭和が見える」を読み更に親近感が湧いた。近作十句。

  伝説になると暗示し夏尽きぬ
  占領の記憶薄れて九月かな
  葛の花名無しのごんべ甘噛みす
  常陸よりなほ奥つ方いなびかり
  コッペパン何もつけずに秋の空
  昨夜の雨瓦礫に滲みてちちろ鳴く
  漣やとんとんとんと月を切る
  大仏の臍のあたりの野分かな
  お代りの脱脂粉乳秋深し
  とんぼうやこの海峡渡れるの


 

0 件のコメント:

コメントを投稿