寒さに頭の回転悪く鑑賞も薄っぺらになりがちだ。ご免なされ。
・去年今年ほとんどの皿使はれず・・・皿の上にラップを敷いて使うと一枚で済む。これは震災地での話し。
・是非もなき昔話や年酒酌む・・・今年は我が家は正月が無かったので年酒も飲まなかったな。
・水洟をすすり「断腸亭日乗」・・・永井荷風は四畳半しか知らないので余程立て付けが悪く寒かったのだろう。マンションでもちょっと部屋の温度が下がるとてきめんに鼻水が出てくる。
・むづかしき顔して大根抜いてをり・・・作者が大根をを抜いているとなると自然体だな。
・雪深ければ音量上げるシベリウス・・・下五のシベリウスの締りが気に入りました。準特選。
・故郷の路地裏迷ふ一茶の忌・・・一茶は親が早く死んでふるさと長野で遺産相続で苦労したようですね。それでも句数は極めて多いいね。
・プチプチを潰し尽くして寒明ける・・・私もプチプチを句材に使った事があるがなんとなく侘しいね。
・春光は奥までベトナム料理店・・・函館では奥までロシア領事館といったところかな。
・きさらぎの客間に古き時刻表・・・人の居なくなった客間に何時までも古くなった時刻表がピン止めされている。きさらぎが効いている。準特選。
・春一番指につめたき猫の耳・・・作者はこの猫が余程好きなんだね。猫の方も耳を触られて気持ちよく感じているのかな。春一番の暖かさに対して猫の耳の冷たさが実に良く置かれている。特選。
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