何年か前、冬の金沢へ行った。街全体がしっとりと情緒に包まれ良かったね。金沢城で丁度雪が降り出し、足跡を付けながら歩いた。全然寒くない。残念ながら泉鏡花記念館が休館日。浅野川の橋からしばらく川面を眺めていた。
・金沢の川いつまでも雪を吸ひ
夜の街も風情がある。好きな街の一つ。
高校のサッカー部での平手打ち自殺事件に端を発して、スポーツでの体罰が大きく報道されるさなか、オリンピック女子柔道の代表選手たちの決死の(?)抗議で鬼軍曹ならぬ監督が辞任した。体罰はスポーツの世界では日常化していたのだろう。やむを得ないと黙認か公認か。勝つためのゆるされる必要悪みたいな。
しかし、駄目だという空気になったらざーっと世界は変わってしまう。テレビに出てくる面々は「体罰?いけないに決まっているじゃありませんか。自分に自信がないからだ。教える資格なし。」と良い子ぶっているが、勝ち馬につく姿勢ありあり。あの監督も良い面の皮で、血祭りに上げられてしまった。それにしても実直な熱血漢だったんだろうに。いきなり梯子を外されて、ひとり運命の大転換に悪夢を見る思いだろう。世の常識とかけ離れているとき、中枢にいる人間は見えない。あるときどんでん返しが来る。とにかく時代が動くとはこんな事なんだろうなと思った。
同じ日に、柔道の元金メダリストに判決が下った。言うもおぞましいが、種畜牧場の種馬みたいなのが柔道着を着ていたというしかない。馬に失礼かな。
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