台北からです。千葉より涼しいくらいです。近所のおじいちゃんの懇願で同行し台北にきた目的達成しましたので小籠包がおいしい。仁ちゃんの俳句を鑑賞しています。
・秋桜ゆっくり曲がる市電かな
市電がごとごとのんびり走る風景はいいですね。コスモスのシーズンとなりました。函館のナナカマドの並木も紅葉がはじまったことだろう。
・実◎◎ドクターヘリの横切りて
パソコン持ってきてないので◎◎の読み方に苦労したがiPhoneで検索するとマイカイとか読むらしいが…。ハマナスの赤い実という季語らしい。静と動の対比あざやか
・さがりだけ握りて戻る九月かな
さがり、は相撲取りの褌の前にさげているヒモだと解した。力士がよくみせる仕草をずばりとらえた秀句。國兼さんも、さがりをたくさんぶら下げた褌にすると見栄えがいいねえ
・色変えぬ松やひそかに笑ひけり
松竹梅の筆頭、松は目出度い木だ。白砂青松。日本人がいちばん好きな風景。ひそかに笑うが、なにやら意味深。美保の松原で天女が羽衣を松の木にかけて、一糸まとわぬストリップショーを演じて老松が思わず、こりゃまたとない目の保養。長生きするわいと、ひそかに笑ひけり… 逸徳さんも静岡だから眼福うらやましい
・錦秋や溶けだしてゆくグラニュー糖
紅葉みながらあわてずさわがずブルーマウンテンかキリマンジャロか。
・鈴虫や送って下さいファックスで わかりやすい。松虫でもよいがどうしてもリーンリーンの鈴虫でないと
・ちちち虫半額シール付けたまま
チンチロリンでなく、ちちちと鳴くのは何だっけ。蟋蟀?
・蟷螂や長編漫画の主人公
カマキリは奇っ怪な愛すべき虫で漫画の主人公のイメージがふくらむ。交尾真っ最中にメスに食われるオスが本当に気の毒。人間のオスに生まれてよかった。
・合唱からソロへと替わり秋の蝉
この句が一番気にいりました。特選。夕闇せまるころカナカナと蜩に鳴かれると、諸行無常のひびきあり。
・コンビーフ帯切り損ね後の月
あの缶詰のブリキの帯は切り損ねると厄介なんだ。ゆんべ飲んだ台湾ビールのプルタブも折れてしまい厄介であった。ついでにいうと泊まっている福華大飯店という上級ホテルなのに、トイレはまだ日本式洗浄水がぴゅーと出てこないタイプ。あれは本当に日本人の大発明である。痔主だった小倉さんも私もTOTOに感謝している。・・・ところで原発といえばトイレのない高級ホテルみたいなもの。海洋にまで流出する膨大な放射能汚染水の前に呆然と立ちすくんでいる東電。この会社は破綻処理し日本政府の全責任で汚染水問題を解決して廃炉に向かうとき。いまこそ、人類のもつ技術を総結集するときだ。待ったなしの人類的危機。ホテルのフロントでの日本人女性は原発から子供と逃げてきた宮城の女性だった。放射能で太平洋の魚を汚染しながらオリンピックなんてちゃんちゃらおかしいですといっていた。
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