やっと朝晩は涼しくなりましたが日中はまだ暑い。
庭に白花の彼岸花が咲いております。
先日、大雪山旭岳に初冠雪とのニュース。9月9日に逸徳さんとロープウエーで登ったときには、やっとナナカマドが紅くなり出したばかりで汗をかきながら噴煙近くまで一周したのだが。
猫跨ぎさんの句を鑑賞する
・鼈甲飴の微塵に砕け祭あと
神社の秋祭りも始まった。御輿の担ぎ手がいなくて何処も困っている。
夜祭りでのベッコウ飴が踏まれて砕けている。季節の移ろいを感ずる
・男らの匂ひ網戸を抜けてくる
これも祭りの風景か。たばこ、酒、焼き鳥の匂い。なにか侘びしい夏の終わりの季節感がある。
・滑走路の先の夏野や将門記
関東各地に平将門伝説が残っている。夏野といっても草いきれよりもススキの初穂か。
朝廷に抗して滅び去ったものへの哀感。飛び立つジャンボ機との対比。
・エジプト争乱瓜番の深ねむり
特選!
・八月の消えては灯る街路灯
やっぱり晩夏だ。滅びの前の蛾。
・万葉は相聞ばかり稲の花
万葉集中、相聞歌の数はどのくらいですか
茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖ふる
紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に吾恋ひめやも
・初潮や倭寇末裔らしき声
室津での一句かも。
和冦末裔らしきとは相当荒々しい漁師の声だったのか
・枯死までの時間ゆらゆら破蓮
時間がゆらゆら過ぎていく。破れ蓮の花がゆらゆら風にゆれている。
お釈迦様だけが知る無限大無限小の時空。先日、台北のホテルで村山斉『宇宙になぜ我々は存在するのか――最新素粒子入門』を読んだ。時間と空間は同じものなんだというのがわかったようで、まだわからない。われ亡くて山辺の桜咲きにけり、だ。
・一本だけ辛き獅子唐昼深し
常住坐臥、観るもの聴くもの、なんでも秀句になるのだねえ。
むかし韓国安東で唐辛子がぶりと食って火がでるほど辛かった。水をのんだらますますひりひりした。ホントにホントに辛かった。
・サングラス外して表情筋豊か
ボクもサングラスの似合うおじいさんになりたかった
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