よく晴れた 昨夜の激しい雨はうそみたい 雲一つない・・・・かとおもったら、まだ名残の雲が少々。 そこで一句・・・ 秋晴や すこしいこじを 反省す・・・・ 公園の落葉樹が色づいて、いろとりどりの枯葉が美しい。街路樹は銀杏なので、道路がすっかり黄色のベルトになっている。 風情があっていいと思うのだが、来週の日曜には町内会で掃除することになった。なんだかつまらんなあ。そこでまた一句・・・・ 燃え残す 思いもありて 紅葉散る・・・・なんちゃって。いや・・・置いてきた 思いもありて 紅葉燃え・・・のほうがいいかなあ。 しかしよく晴れた。名も知れぬとりが一羽、一直線に飛んでいく。 遅刻した渡り鳥ではあるまいか・・・そこでまた一句 ・・・・ とり一羽 宇宙の底を駆け抜けて・・・・いやこれはつまらん。ありきたりだ、と考えていたら、あれこれは「ハヤブサ」を詠んだ句でも通るかなと思った。今度の金曜にJAXAの講演会が静岡であるので、聴きに行ってみるつもりだ。
褌子氏はどこまでいったやら。秋は旅の季節だ。いいなあ。人恋しい。旅に出ようか・・・・でも誰にあいにいくんだ? まあせいぜい誰かにあいにいこう。・・・褌子氏は知覧までいくといったなあ。数年前にいってその時のことをここに書いたような気もするが、べつのところだったかもしれない。 残っていたので再掲する。
知覧である。知る人ぞしる、特攻基地の知覧である。石原慎太郎が「おれはきみのために死ににいく」という映画をつくったり、高倉健主演で「ホタル」という映画ができたり、小泉さんが知覧の特攻の遺品記念館にいって感動して泣いたり、いろんなことがあってどうも特攻が美化されすぎて、疑問を感じていた。
現地にはいっていろいろ調べていくうちに、特攻のイメージとは全然違ういくつかのエピソードを知った。そのひとつを報告する。 Aというパイロットがいた。特攻隊の一員である。もちろんそれは「必ず死ぬ」という意味になる。だがその奥さんは違った。基地の近くの宿舎で特攻をやめるように必死で何日も夫を説得する。ところが夫はいう事を聞かない。とうとう奥さんは夫のピストルを奪い、夫の目の前で自殺しようとする。「あなたが特攻をやめないならここで死ぬ」というのだ。夫は奥さんが気が狂ったと思ったらしく、奥さんを軍刀で切ろうとするが結局まわりから奥さんも夫も止められるのである。だがその後がすごい。ついに出撃の日に、彼女は離陸寸前の夫の特攻機の前に飛び出し、体を張って離陸を阻止するのである。結果として夫は出撃できず、このトラブルが他の兵士に与える影響を心配した軍部は夫を軍の施設に隔離し、彼女は気が狂ったと思われ精神病院にいれられる。そして終戦。その後、この夫婦は平和に普通の夫婦として戦後を生きたらしい。・・・・・ いのちをかけて夫の戦闘機の前にたちはだかった妻。夫婦愛のものすごさ。こういうのは今の風潮では映画にはならないだろうなあ。ほかにもおどろくようなエピソードを知ったが、また紹介しよう・・・・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿