こんどの大震災募金活動でわたしも街頭にたって感じたが、高校生たちが実によく募金してくれる。青年がたくさん震災救援ボランティアに応募していると報じられている。
利潤第一主義(東電が津波対策を怠ったのもこのせい)、市場原理主義でずたずたにされてきた日本社会が、低エネルギー型のスローライフ社会、連帯社会へと変わらざるを得ない芽がでてきた。原発事故、震災に対するマスコミの報道姿勢でも変化を感ずる。(とくに東京新聞が秀逸)
いっぽう、震災被災者の復興過程での格差拡大問題を内橋克人氏、金子勝氏などが警鐘を鳴らしている。竹中平蔵などが震災に悪のりして、TPP・道州制などをとなえると鎌田慧氏などの反論がすぐマスコミにのるようになってきた。もっとも石原都知事の圧倒的再選にみるように強権的英雄待望には注意する必要があるが、関東大震災のときに軍の扇動で朝鮮人虐殺に走ったあのころの日本人と現代日本人は明らかにちがう。やはり人間社会は少しずつだが進歩しているのだ。
日本の電力のじつに3分の一を供給し、文字通り日本財界の中枢企業、その労組は原発推進の連合の中核という東電。今、その下請け支配の構造、政治家と学会への献金、官僚の東電役員への天下りなど政財官学さらにマスコミの長年の癒着、さらにアメリカの対日エネルギー支配の戦後史などがしだいに明らかになりつつある。つまり原発是非論をめぐって原子力村など戦後日本の支配構造が日々、検証されるという事態がおきつつあるのも非常に興味深い。
余談だが、親しい中国人留学生が震災前に上海に里帰りしていたが、中国の青年たちから10万円も震災救援募金を集めて再来日。感激。
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