2011年4月28日木曜日

四十九日・・・国兼

アノ大震災から四十九日目という。冥界を彷徨っていた核燃料棒君が結局のところ「水棺」という儀式になろうとは、本人も想定外の夢想にも思っていなかった出来事に間違いない。
 驚いたことだろう。まだまだ元気溌剌に働けるのにと、いずれは満期除隊後には4号機の温水プールに漬かって余生を楽しみ、その後は関東に住む4千万に近い人々からの感謝のねぎらいの言葉を背に「石棺」という最終儀式を楽しみにしていたのに。
 それが、聞いたことも無い格納容器の中での「水棺」とは何事だと!!更に、娑婆での漏れ伝わる話では、我々のせいで世界的な反原発運動が燃え上がり、国内でもこんなエネルギーに頼っていたからだと極悪人扱いされている。チョットマッテくれ・・・。今まで首都圏での交通網を初めとしてこれらのインフラのエネルギーは誰が・・・、ヨーク聞けよ!!床下暖房やIH調理器を始めとして、各部屋に冷暖房だテレビだと、パソコンだゲーム機だ携帯電話だ温水便器だと、その電気の利用に随喜の涙を流していたのは誰だったのか・・?それを手のひらを返すごとく不要だと、自然エネルギーだと!!!フン・・出来るものならやってみなされ・・。
 これからも増えることがあっても減ることの無いエネルギー需要に、いずれ我々が再び必須なエネルギー源とされることは間違いない。それまではと燃料棒君は歯軋りしながら圧力容器の中で身を震わせて泣くのであった。--核燃料棒君の悲嘆の声--
 


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