2014年2月16日日曜日

「永遠の0」鑑賞記・・・猫跨ぎ

  熊さん、久し振りだね。ちょっと仁句鑑賞記は後回しにして、映画の話。観客動員が記録的という「永遠の0(ゼロ)」を見てきた。特攻隊の映画。いま世情を騒がせている百田尚樹原作だ。いやはや。 映画では特攻を別に美化していないし、軍のコチコチ頭や特攻作戦の愚劣さに主人公が懊悩する筋書き。トッコウ、ヤスクニと聞くだけで頭に血がのぼる体質の「文化人」はまあ、ぼろんちょに評しているらしい。私のように特段の思考癖に罹っていない市井の庶民(笑)からすれば、何を騒いでおるのかという感じ。
  ただなあ、最後がねえ。無駄死にするな、生きよと部下にいい、臆病者と評判の主人公が、最後、特攻に志願して、突っ込むことになる。この頃になると、グラマンは零戦の機能を凌駕し、艦船の迎撃も整備されて、零戦はバタバタ打ち落とされに行くようなものだ。名うての操縦技術をもつ主人公は、敵艦に接近、被弾するも、狙い定め敵艦に急降下。彼の顔が大写しになって、突如、フィナーレ。笑みを洩らすんだなあ。ぞっとしたよ。
アメリカ大使館は勿論この映画を観ている。百田という人物を調べているだろう。田母神の一件も知っている。日本の動向を見ている。匕首に見えたんでないか。ぞっとした、かな。

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