フランス第二の都市といっても人口80万。古代ギリシア、ローマ時代からの港町でたくさんの彫像が街中に建っている。しかし町全体がゴミっぽく汚れている。何となく、道行く人も仕事をしてない印象。都心に住んでいるのは低所得層とアフリカ系などの移民が大部分で、ほかのフランス人は郊外に住んでいるらしい。車がたくさん道に路上駐車している。ルノーなどフランス車のほかにドイツ車も多い。日本車は少ない。どれもホコリをかぶっているが日本のようにぴかぴかにして乗っているのは日本だけの現象かもしれない。トラックがほとんど走ってないということは仕事がないということではないか。道路が白っぽい。周辺の山も全部、石灰岩。大理石が豊富なわけだ。雨がめったに降らないところらしい。
きょう、バスに40分乗ってCASSISという観光地に行ったら地中海のきれいな水にヨットがたくさん繋留されていてゴミも落ちてなくイタリア人などの観光客で賑わっていました。警官とかゴミ収集車が黒人だった。アムール貝をたくさん食べてワインを飲む。生牡蠣はやせていてまずかった。こちらも大食いだが隣のマドモアゼルがアムール貝を小山にしてしゃぶりついているのにはあきれた。眼と目があってボンジュールと無意味なほほえみを交わした。この10年くらいで円高ユーロ安で日本円の価値が二倍になったそうだ。今秋のhorohorokaiの旅行はギリシアへ行けば豪勢に飲んだり喰ったりできて希臘財政再建に貢献できそう(笑い)
カトリック系の国にきたのははじめてだが、プロテスタントの国に比べて時間がゆっくり過ぎている感じ。すべては神の思し召しのまま、のんびり働いて飲んで遊んで死ねばマリア様がまっててくれる。イタリアが極端だがフランスも北と南では雰囲気が違うのではないか。猫跨ぎさんのいうごとくドイツや北欧系の勤勉ぶりとは明らかにちがう。日本人の清潔好き、仕事好きはたしかにドイツ型だね。ヨーロッパは宗教と気候が関係があるだろう。古代ローマ帝国からみればいわゆる蛮族の住む辺境の地が今ではヨーロッパ文化発祥のギリシア、ローマを圧倒しているのが面白い。
日本人と日本文化のほうは、東アジア全体のなかでどうみればいいのか。そんなことも興味があって加藤周一『序説日本文学史』を時差惚けした頭で夜半読み出した。
【写真:紺碧の地中海の入り江に遊びに熱心なヨットが数え切れないほど。白い石灰岩のせいか海の色は日本近海とちがう】
安宿だが無線ランなので発信できた。明日から漁村を歩いて何もないもっと安いところに泊まるかも。
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