猫跨ぎさん、褌子さん早速の句評有難うございます。たまには自分の句を反省の気持ちを含めて自解してみようと思いました。
・杜鵑斜めに考え過ぎてをり・・・杜鵑は鳥類図鑑では道南には生息しているとはありますが未だ見ても聞いてもいません。北海道に飛来してくる杜鵑は托卵の習性は持ち合わせていない様だとの事。さて、杜鵑は今までに木に止まって鳴いているのを私は見たことが無い。いつもあのへんてこりんの声が頭の上を横切る様に聞いてきた気がする。その事の中に自分の歪曲部分を重ねて見た。
・朴の花天辺で停まる観覧車・・・これは5月に孫と乗った函館公園の観覧車での景からとった。函館公園は日本初の公園であり観覧車も古いのだが同時にやたらちゃっちい。二人掛けのベンチが12個付いているだけ。天辺に停まった時海と桜の散るのが綺麗であった。座っている孫を朴の花に置き換えて作ってみた。
・二人目の逆子体操花水木・・・猫跨ぎさんに指摘されたとおり娘が身ごもって8か月で逆子と診断された。実際は3人目の妊娠なのだが逆子は始めて。一生懸命に医師に言われた逆子体操をしている所に出くわした。何日か経って聞いてみたらもう下の方で赤ん坊がげっぷをしているから大丈夫と思うよと言う。全く男には解らない世界がそこに拡がっていた。
・筋肉の固まりだして七変化・・・函館では紫陽花は未だこれからだ。今日も台風の影響で風雨が強く最高気温も15℃ぐらいと低い。自然と体の動きも悪いし気持ちも晴れてこない。
・半夏生右手届かぬ高望み・・・これも上記の句同様に老化現象による身体の動きの悪さに苛立っている自分を忌み嫌っている。もっとのんびりと考えられないもんかね。
・白牡丹手入れ尽して鬚男・・・九州の熊さんの様な鬚をたくわえた逞しい男が牡丹の手入れを終えてぬっと現れた景である。牡丹は北海道では極めて少ない。ここははじめ白バラであったが牡丹の貴重さに惹かれてしまった。
0 件のコメント:
コメントを投稿