先週は那須の満蒙開拓団の再入植地である千振村のおじさんにトウモロコシをもらいに行った。那須高原は秋の気配だったから、函館あたりは一雨ごとに涼しくなることだろう。そのあと、郡上八幡と関市で二泊三日の帰途、浜岡原発を訪ねた。岐阜の郡上八幡は暑かった。長良川は冷たかったが。鵜飼いはあっというまに終わった。
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・軍場の松籟夏の野外劇
五稜郭で野外劇だとすると、演目は「見果てぬ夢…土方歳三の生涯」
・奉行所の通行手形蟻の列
通行手形と蟻の列だと「鬼平犯科帳」や「眠狂四郎」の一シーン
・複眼の睨んでをりぬ今朝の秋
トンボですね。ドラゴンフライ好き。せんじつ静岡袋井のトンボ公園で稀少種ベニイトトンボ見ました。
・舳にも艫にも降りて星月夜
千葉は暑くて蚊もいるし星月夜など楽しむ余裕ありません
・メビウスの輪になりかけて盆踊
面白い表現。郡上八幡ではえんえんと飽きもせずに踊っていましたね。
・空港に人を送りて遠花火
♪あうは別れのはじめとは~♬
・新涼や地下鉄降りた踵まで
新涼は秋の季語ですね。函館の夏は短いんだね
・朝顔や青潔く滲み出る
青く薄い花びらはじつにさわやか。迷うことなく潔い青である。特選
・唱歌には明治の苫屋夏の雲
なんか懐かしい
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・清めの塩振られて潜る夏暖簾
絹ごしの冷や奴と冷酒「浦霞」か秋田の「高清水」でもよい。いや青森の「田酒」か
・降りつづく一葉旧居跡紫蘭
旧居跡行きましたね。一葉と夏目金之助ばったり出会って一目惚れ
・蚊を打つてから灯明をあげにゆく
なにげない日常の所作。奥様のお盆ですね。
・釣堀のどの区画にも夏の雨
いい光景だ。少し涼しくなりそうだ。
・緑雨いま豪雨に変はり火焔土器
火炎土器の豪快な赤さとゲリラ豪雨の対比鮮やか。特選
・ジェット機の急に現れジギタリス
ゴマノハグサ科の淡い紫の鐘状の花の静寂とジェット機の激しい爆音
・滑走路の先の夏野や将門記
陽炎がたっている。逃げ水かも。平将門の決起とはかない末路
・雲の峰扉小さき無言館
上田の無言館、小さな木の扉を押してはいる。薄暗いなかに戦没画学生の絵。
彼らは、安倍や石破死刑発言、麻生ナチス発言をどうみているだろうか。
・魚臭き路地裏夏の下弦月
安宿の古畳に寝転んで団扇ぱたぱたさせて芋焼酎をオンザロックで飲みたい
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