・ 宇宙線とらえて白く山法師
独自の視点でいいと思う。
白く山法師 → 白き山法師 としたい。
・夏初め古刹の庫裏のショパンかな
古刹が余り効いていないし、ちょっと煩い。庫裡で寺と判るから、
夏初め庫裏の奥よりショパンかな
・遠雷や古刹の弘法寸足らず
弘法が判らない。弘法大師像のことなら、弘法は無理だね。
阿弥陀とか地蔵とか観音とか言いかえる。
・朝露の墓石の上の鴉かな
まとまっている。が、そのままだね。
・悪いことなどしてません葱坊主
これよく感じがわかるね。いいんじゃないですか。
〈実直に生きてきました葱坊主 雄治〉と作ったことあり。
・牡雉子と鴉が遊ぶ芋畑
面白い風景。ただ字数で牡雉としたのだろうけれど、余りこういう言い方はしないね。
雉子(きぎす)ゐて鴉の遊ぶ芋畑 とか。
・日食に子ら歓声老鶯啼きやむ
子の歓声と老鶯の組合せを意図したのは判るが、ちょっと詰め込みすぎ。
子の歓声は省略して、日食と老鶯の沈黙を組み合わせたら如何か。
・バナナ熟れ幼き虻に出会いけり
バナナは夏で虻は春。まあ季重なりでもいいが、どちらが主体なのだろうか。
その視点で見直してみれば如何か。
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