2012年5月5日土曜日

逸徳句を鑑賞する・・・褌子

   けふ立夏とか。あんなに寒かったのにもう暑い。
   褌子すけべい説を身近な女性に聞いてみた。子供三人つくったんだから、一人っ子のお父さんより三倍助平とのこと。
   すけべー・スケベーよりも助平がいちばん品良く高潔感、愛嬌もある。日本語の深奥深淵。
・碧空を ハグし疲れて 花吹雪
   ハグは抱きしめての意味? 抱き疲れ? 
・そんなこと おれはしらんと 雪の富士
   そうですか。雪の富士がそんなこと言ってるのか。
・老いひとり もやし卵を 蒸してみる
   無季らしいのがおしい
   老いひとりが余計。春昼にもやし卵を蒸してみる とか 
・五里夢中 五里ではすまぬ 海馬啼く
   トドと記憶中枢の海馬をかけたか。
   たった17文字でことば遊びはもったいない。
・風ほえて 忘れたように 月ひとつ
   いろいろ想像がわくのだが
・海啼いて 薔薇咲くという 砂漠さえ
    海啼くと沙漠がつながらない。
風ほえてとか海啼いてとか、花吹雪のようにふはふはとはかなく五里霧中をゆく観。今回の逸徳句は、「もやし卵」以外は実在=モノを凝視し瞬間を切り取ってないのが惜しまれる。モノは何も眼前になくても想像上のモノでもよいが一点凝視は不可欠ではないか。
  とかえらそーなこと言ってるが一点凝視どころか小生が連休中にはじめた読書はめちゃくちゃ。
  「銃・病原菌・鉄」も中途半端なまま「ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く」。ネルソンマンデラ自伝の「自由への長い道」。加藤陽子東大教授の「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」などなど
    

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