逸徳氏の言っていた辺見庸の「瓦礫の中から言葉を」読了。後半繰り返される〈言葉と言葉の間の屍〉を苦い思いで聞く。詩人のこの言葉へ平仄を合わせようとすると、時代は相当遡らねばならない気がする。つまり何もない焼け跡の青空まで。3/11の時点で世界はもう取り返しのつかない処へ来ていたのではないか。
先日買ったコンポを居間に置き、音楽に浸かりきりになっている。結社誌に一頁貰ってよしなし事を一年書くことになった。昨年洪水のように出た震災句が潮の引いたように消えた。辺見庸の一語とダブルイメージとなって景色が霞んでくる。大道寺死刑囚の全句集を取り上げようか。
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