今回の仁句は初夏の季語と晩春の季語が交互にててくるのが誠に面白い。
まさに季節の変わり目
・一湾を周章てて下りて首夏の風
初夏を首夏というんだね。
夏がきたという雰囲気がでている。青春の初恋のにおいもする。
・山笑ふファッションショーの歩き方
パリコレ?現代的な明るい句だ。
・理科室を残し卯の花腐しかな
なぜ理科室だけなんて理屈はいらない
最近の長雨はまさに卯の花腐し なかなか雰囲気がでている
・凪の日や胡坐をかいた蠅二匹
蠅も胡座をかくんだね。手をする足をするだけでなく
まさに夏がきたという句だが、季節的にまだ早すぎる感あり
・若葉風仕上げに掛かる船大工
特選
・青胡桃鴉の知恵に任せをり
青胡桃=あおくるみ 鴉の知恵に任す? 意味不明だがこんなことを思い出した。
青胡桃は毒をもっている。子供のころ、胡桃の皮を河原で石ですりつぶして川に流して魚を気絶させたことがある。手が緑黒く染まってなかなかとれないので親に怒られた。
・ツーシームフォーシーム切れ青嵐
わたしにはわかりません
・きっちりと二十五センチ松葉独活
酢味噌で食べたいね
・ジーパンのださい膝穴夏はじめ
若いね、夏がきた
・ライラック遠くに潤む墳墓あり
リラの君を思い出して思わず目が涙で潤んできた
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