2012年5月31日木曜日

音楽談議・・・猫跨ぎ

  たまたま、〈泥鰌汁啜りつつ聴く受難曲〉などと、冴えない句をひねっていたら、何、奥方とコンサートか。なかなかやりますなあ。
フジ子ヘミングはその異色な半生記と相まって、いま国内では最も集客力のあるピアニストなんだろうねえ。そしてこれ又、ラ・カンパネラは、これを聴かねば客は収まらないのだろう。物語性、スター性をこんなに求める分野はないね。音楽の真の実力もさることながら、何とかコンクール優勝のキャリアが音楽家人生を決めたりするから、まあ残酷な商売だ。ミューズの女神に取り込まれた人達だなあ。

  実は、何十年振りにCDコンポを買った。居間におき、モーツアルトなど聴きつつソファでいつの間にか寝ているのがいま至福の時間。パソコンにごっそりストックしてあった音源をUSBメモリーに移し替えてそれを差し込んで聴いている。今のAV機器は良いねえ。所謂、熱雑音が消えた。これを消す回路がアンプに入っているのだろう。スピーカーもコンパクトながら私には充分の性能だ。
  それからFM放送。これまでは電波状態が悪く諦めていたが、ケーブルテレビのケーブルにFM電波が乗っていることを知り、分配器で分けてFMチューナーに繋いだら、当たり前だが極めてクリアー。これをこのコンポを通して聴くのが大きな収穫のひとつ。吉田秀和さんの番組(再放送)をやっている。おまけに放送大学が聴けるようになった。これがまた結構面白い。いやはや良いことずくめだ。テレビは本当に見なくなったね。まあ関心のある向きはお試しあれ。

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