2014年4月21日月曜日

四月度仁句鑑賞・・・猫跨ぎ

この前はお疲れ様でした。永六輔はTBSで土曜午前のラジオ番組を持っているが、さすがに昔の滑舌はないが、このところ若干改善しているように見える。

��.海霧深し西の方から領事館
領事館がいまいち解らないが、西から何が来るのだろう。異国情緒だねえ。函館は江戸末期の開国が早かった。この前知ったけれど、松前の博物館に日本最古の銀板写真が陳列されているとか。松前藩主をアメリカ人が撮ったらしい。
��.オクターブ高き囀り恋深し
鶯、雲雀、頬白か。そうね、春先の囀りは一段と声高だ。
��.一円玉転がり出した四月かな
造幣局は一円玉を大増産しているらしい。そうそうこの前の飛鳥山散策では、滝野川印刷所の前を通った。紙幣を刷っている。その大規模なのに驚いた。50円も2円up。兎のデザインの2円切手を貼る。51円ではないので注意されたい。
��.初蝶や幼稚園バス泣き出して
そうだよね。昔一年生、いまは新幼稚園生。〈一年生泣き葉牡丹の芯伸びる〉と作ったことがある。
��.春休み神経衰弱負けにけり
神経衰弱は、小学校低学年が生涯一番強いのではないか。
��.バンダナの男の料理山笑ふ
ラーメン屋なんかがバンダナをきっちり頭に巻いている。ここは、郊外のちょっとこ洒落たイタリア料理店かな。たまたま先日、〈花冷やバンダナ掛けて猫の通夜〉。ちょっとこれは陰気だが。準特選。
��.名ばかりの春を選んでローカル線
遅い春ながら、探梅みたいな、一寸郊外へ出かけた風景。
��.春惜しむ魚付林の暗所かな
魚つき林は古い言葉なんだね。海岸沿いの森林の暗がりが魚を呼ぶとか。そして陸の生態と海の生態の関連が言われて久しい。
��.羊水の記憶にかへり穀雨かな
年と共に、昔に回帰する風情。穀雨は二十四節気、季語にも。良い言葉だね。特選。
10.腐葉土に期待漲り春の風
我が家の庭の真ん中にレンガで仕切って花壇を作った。黒土と腐葉土を買ってきて完成。
さて何を植えるか(笑)。

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