これほどひどいとは思わなかった。それはどういうことかついうと、原発の放射能さわぎについてである。人間は目の前におこったことを正しく認知するということがなかなかできない。いろんな場合にバイアスがかかって「認知のゆがみ」がおこる。特に心理学で有名なのが「確証バイアス」とよばれるものである。現在、放射能の危険性をどうとらえるか、つまりどう認知するかということについて、大量の確証バイアスがおこっているように思われる。これはある仮説をもつと、それを確かめる際に自分が抱いた先入観や信念を肯定的に証明する情報を重んじて追求しても、これに反するような情報は軽んじたり、黙殺したりする傾向にあることをあらわす心理学用語である。放射能は危険だという信念を持つと、そういう情報のみあつめてますますその信念はどんどん補強されて真実から離れた認知をもつようになる。そうすると、そんなに心配することはないという情報は無視されたり、黙殺されますます右往左往する。
この確証バイアスは実は身の回りにくさるほどあるさ。例その1 血液型性格判断 例その2 私はブスとかデブであるという劣等感 その結果として、日本の若い女性は適正な体重よりやせすぎになっている 例その3 原発さわぎの広瀬隆人気。どうして反対派にはあんなに人気があるのだろう。死んだ高木仁三郎が原子力資料情報室をたちあげた一番の動機は実はこの原子力についての確証バイアスであったのだ。理学部出身のわれらとしては、ここで冷静な行動が求められ、周辺をおちつかせる役を演じたい(といっても文明論として原発反対なのはよくわかるし、それで正しいと思っている)・・・なんちゃって。
それよりもうすぐ春だぜ。静岡じゃついに桜の開花宣言がでた。東北にも「はーるよこい はーやくこい」と祈るのみだ
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