2011年3月28日月曜日

大天災Ⅱ・・・大人災(?)   小蔵 ひでを

  今回の震災が大天災であることは間違いありません。しかし、想定外という言葉は言い逃れであると思います。数年前、現実にM9.3大地震がスマトラ沖で発生し津波の映像を目の当たりにしました。福島第一原発は、築40年になるそうですが、当時の設計上の想定はM7.8,津波の高さ5mだそうです。スマトラ沖の地震発生を知ったらすぐにでも稼働を中止すべきだったと思います。日本の過去にも、869年7月13日、10mを超える大津波を伴った貞観三陸地震 - M 8.3~8.6、(貞観三陸津波)、が発生し、当時で死者1000人以上という大被害を被った。この時の震源が岩手沖から茨城沖まで広域にわたっており今回の地震にそっくりだそうです。この9世紀は大地震の発生が続き、南海、東海、東南海と2,30年の間に続けざまに発生したらしい。富士山も噴火した。静岡以西の方も備えないといかんと思います。
 世界の地震学者から福島原発は操業を止めるべきとのアドバイスを受けていたようです。それに耳を貸さなかった東電による大人災と言わざるを得ません。IAEAから申し出のあった協力も辞退したそうで、東電だけで解決できると思っているのかな。それとも、何か隠していることが白日のもとになるのがこわいのか?と、勘繰りたくなります。その結果、今後何百年も人の住めない国にしてしまってよいのでしょうか?水をぶっかけるというような原始的方法で原子力を制御できるとは思わなかったですが、危惧したとおりです。このままでは、臨界に達し、連鎖的核分裂に移行する確率も高いのではないか?そうなる前に何とか世界の英知を集めて解決してほしいと思います。先年の新潟地震の際の柏崎原発(なぜかこれも東電所有)の事故の際には僅かな放射線漏れも許さなかったマスコミが、今回は、東電と政府の発表を後追いするような安全のおぜん立て報道ばかりなのは、うんざりします。危険でないはずはないと思うのですが。今日はこんなところで。

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