2011年9月11日日曜日

函館通信154・・・句評・・・仁兵衛

 猫跨ぎさんの近作から選ばせて頂きました。
・氷水ほどの話も丁度果て・・・氷水ほどの話とはどんな話だったのだろうという想像が拡がってゆく楽しさがなんとも言えない良さだ。
・噴水のきらきら少年老いやすく・・・きらきらと輝くのは噴水か少年か。あーあ歳は取りたくないなーとの願望が迫ってくる。
・椋鳥のまだまだ入る大欅・・・千葉県のどこか。街中に大欅があり椋鳥の巨大な巣になっているのをTVで見た。椋鳥の集団で飛んでいるのを私はごま塩台風と言っているがこの鳥の習性は本当に面白い。この集団性は猛禽類から身を守る本能的行動なのだろうが街中の大欅をねぐらにしているその生命力の強さに脱帽である。句の中七にその生命力がよく現れています。褌子さん同様特選です。
・新涼や手足の熱き赤子抱く・・・赤子の手足の熱さと新涼との取り合わせの妙。


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