2011年9月16日金曜日

草ロール・・・猫跨ぎ

仁句は日記で良し、に徹しているから、どうこう言うこともないが、
 次の三句はそう。
・秋うららATMは故障中
・粉薬咽んでをりし野分あと
・歯石取る音治まりて秋の空

・午後四時を中年と言い虫すだく
もうわれわれは老年で宵闇は始まっているが、するとこれは誰のことかな。
 
・昨日今日傷つき易き秋の雲
やや心境に踏み込んだ句か。そうなんだよね。年を重ねてもこの種の感情の動きは昔のままだ。
・草ロール傍らに立つジョン・ウェイン
草ロールは今や北海道の秋の季語だね。ジョン・ウェインか。「リオブラボー」は晩年で、なんといっても「駅馬車」だね。
・実はまなす無限の空に突き出して
はまなすを見なくなって久しい。トゲトゲが痛かった。

 
申し訳ないがまた何句か飛躍が大で着いて行けなかった。
・秋白しヘクトパスカル馳走せり
・上野から戦後の露の生まれけり
 「戦後の露」は解釈が拡がりすぎて、何だろう。
・通帳に書き込まれたり秋の声
「秋の声」も何かプライベートな事柄のように思えるね。

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