2011年9月19日月曜日

趨勢か・・・猫跨ぎ

  今朝の朝刊にドイツの代表的総合電機大手シーメンスが原発事業から完全に撤退する方針を決めた、と報じた。同社社長は完全撤退の理由について、「脱原発というドイツ社会・政治の明確な姿勢に対する企業としての回答」と語った。福島第一原子力発電所の事故以降、世界の主要メーカーの中で原発事業からの完全撤退を表明したのは初めてという。
  数日前、州立バイエルン歌劇団の日本公演を前に、総員400名のうち100名が来日を拒否したと報じていた。言うまでもなく放射能被爆をおそれてのことである。これが、ドイツの人達の今の率直な日本観である。雰囲気が良く判る。(と、他人事に言っている場合ではないが)。そんなこんなで、この国は、国を挙げて舵を切ったと言っていいのだろう。

  また昨日、小泉純一郎元首相が川崎で講演し、脱原発の立場を明瞭にし、原発は低コストであるというこれまでの政府の公式見解を批判したという。時代の趨勢を見るのに敏な政治家の発言として注目する。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿