2011年9月4日日曜日

いっぽう陽関は・・・褌子





  敦煌から南西約70kmの所に陽関がある。
  ここはシルクロードのルートの一つである「西域南路」の関所であり、また玉門関同様、重要な軍事拠点でもあった。この陽関については、唐代の詩人王維(701?~761?)が詠んだ有名な詩がある。中国ではいまも惜別の宴では朗々三唱する。
友との別れを惜しむ気持ちはいまも昔もちっとも変わらないのに、大勢の兵士とシルクロードに旅たつ隊商でにぎわった玉門関も陽関もいまは写真のようにすっかり朽ち果てている。






【写真は陽関の防壁にたたずむ筆者】

 渭城の朝雨 軽塵を潤す
 客舎青青 柳色新たなり
 君に勧む更に尽くせ一杯の酒
 西の方陽関を出づれば故人無からん

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