2013年4月21日日曜日

奈良吟行句・・・猫跨ぎ

季節が逆戻りしたような冷たい雨が降っている。
先日の古都の吟行句を忘れないうちに載せておこう。

・斑鳩を経巡る日なり蕨餅
・紫雲英田や九輪の遠き法輪寺
・風鐸の風を待ちたる日永かな
・回廊にゴム長干され遅日かな
・春疾風大寺の鐘動かざる
・落椿の位置定まりぬ白毫寺
・邪鬼の目に千年の闇鳥雲に

即日に出来るのはまれで、目に止まった事物をメモしておいて、あとは机の上の作業。
当事者は思い入れたっぷりに感情移入するから、出来不出来は当人には判らないね。まあそんなもの。ただなまじ散文の日記よりよほど記憶が鮮明に蘇る。お薦めする次第。

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