暗黒物質(ダークマター)がちょっと顔を見せたような記事が載っていた。 CERNの研究チームが、アルファ磁気分光器なる観測装置を国際宇宙ステーションに取り付けて観測を行い、200億個とかの検出した粒子を解析した結果、考えられていたよりも多くの陽電子を観測することができたという。陽電子は暗黒物質同士がぶつかったときに生じるとされている。
これはまことに間接的な証拠だが、東大の研究チームは 岐阜県飛騨市の神岡鉱山の跡地に巨大な実験装置、「XMASS」を造り、暗黒物質を見つけようとしている。XMASSとは、-100度の液体キセノンをタンクに入れ、微弱な光を検出できる装置。暗黒物質はきわめてまれに、キセノンなど通常の物質とぶつかり、ごく弱い発光をすると考えられている。これれは知らなかった。暗黒物資はいわゆる物質とは一切の相互作用はないと聞いていたから。また、別の日本のチームは国際宇宙ステーションにアルファ磁気分光器より十倍感度の良い装置を取り付け観測する予定とか。
暗黒物質は「超対称性粒子」という素粒子であるとし、そのふるまいが理論的に色々予想されているのだろう。その実証として、矛盾のない実験結果が得られるかどうか。
ふーん、これが素粒子研究の先端であるらしい。いつ輪郭が明らかにされるのか。
暗黒物質―いかにも名前がミステリアスでいい。
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