ボストンマラソンの爆弾テロ事件は驚くことばかりだ。ボストンは静かな学園都市。ハーバード大学、MITなどの超有名大学が並ぶ。犯人はそのMITの学生だったとか。
無辜の市民、笑いさざめく庶民の真っ只中に釘やボルトを封じ込めた自家製の爆弾を爆発させる。この冷血な怖ろしい憎悪の源は何か。秋葉原の無差別殺傷事件があった。共通するのは笑いさざめく無邪気な大衆に何のシンパシーも感じない。むしろ憎悪を感じている点だ。自爆ではない。彼等は逃げている。イスラムのジハードではない。こんなスタイルがあったのか。
犯人はロシアのチェチェン人だという。以前から激しい独立抵抗運動で知られるが、ロシア政府はこれに容赦ない弾圧を加え、それに対し過激な無差別テロを行っている。しかしいずれにせよ、それはロシア国内問題と思っていた。イスラム圏内で幾つかのイスラム過激派があり、それぞれ目的は微妙に違うが、いつしかそれらが相呼応して、グローバルな反西欧の破壊活動を行う様になった―というのはうがちすぎか。
あとはアメリカの治安警察の鉄壁な対応。あのあと直ちに1000人のFBIが地域に投入されたという。監視カメラの精巧さ、凄まじいまでの情報処理能力には舌をまく。まるで事件以前より彼等をマークしていたかのようだ。犯人を逮捕したあと、警察の責任者が正義は勝ったと高揚してインタビューに応じていた。市民は拍手喝采し国旗を振り「USA、USA」を連呼していた。力には力のこの国の本性がむき出しにされる。
金正恩も気を付けるべきだろう。虎の尾を踏んだら必ず爆撃され金王朝は壊滅する―それはそんなに遠くないと思う。これは蛇足。
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